華
こんにちは、こんばんは
華
主です。
華
今回はバットエンドをお送りしたいと思います。
麗
結論は…
麗
この世界から消えることにする。
禮
麗ちゃん!
麗
私だって消えたくない!
麗
でも私がこの世にいる限り
麗
協会は追ってくるでしょ。
禮
ダメだ、それ以上言うんじゃない。
麗
…ごめんね。禮兄
麗
ずっと守ってくれてるの知ってた。
麗
でも、私は誰かを恨まずには生きていけなかった!
麗
お母さんたちの仇でこの世界に入ったけど
麗
仇はいなくなったからこの世界にいる意味が分からなくなった。
麗
恨む人がいないと生きていけなかった!
禮
だから俺を…
麗
もう疲れたの…
麗
信用もできない人を信用するの
麗
薫も牧、桃も。
森(紫)
麗さん。
禮
麗ちゃん。
麗
私は生きがいがないの!
麗
生きている意味が見つからないの!
禮
そこまで追い込まれてたの…?
禮
…。
麗
ごめん、ごめん…禮兄。
麗
こんな妹でごめん…
麗
こんなチャンスもう無いから…
麗
今日身辺整理して…
森(紫)
本当に…
麗
もう自分を偽り続けるのは疲れたの!
麗
この生活から解放されるんでしょ?
麗
もう疲れたの!
麗
私を解放してよ…
森(紫)
麗さん…
禮
れい…
麗
…ごめん
麗
…。
禮
本当にやるの…?
桃
麗…?
麗
どうした、桃?
桃
何してるの?
桃
大量の手紙…薬?
麗
睡眠薬。
麗
そろそろ飲まないとな
桃
なんで…
麗
明日になったらわかるよ
麗
トラウマになるかもしれないけど
桃
どういうこと…?
麗
ごめんね?桃、禮兄
禮
助けられなくてごめん
禮
ダメな兄でごめん
麗
禮兄は悪くない。
麗
みんなにはさ、一週間たったら伝えて。
禮
わかった。
麗
ごめん、禮兄。
麗
私を助けるために協会に勧誘してくれてたんでしょ?
禮
!
麗
ずっと断り続けてごめん。
麗
気遣ってくれてありがとう。
禮
…。
禮
れい…?
麗
ごめんね?ありがとう今まで。
禮
麗?
麗
あり、がと、ね らい、にい
禮
麗、だめだ!意識を持て!
禮
まだそっちに行ってはだめだ!
禮
麗?麗!
麗
バイバイ?らいにい
禮
麗?麗。
森(紫)
禮。すまない。
禮
謝るな。森は悪くない
桃
紫兄。
森(紫)
来ない方がいい、桃くん
禮
来るな。麗が起きる
禮
麗は寝ているんだ。
森(紫)
わかった。行こう、桃くん。
桃
…
森(紫)
本当に行くのかい?
禮
ああ、これは最後まで俺がやらないといけないことだ。
森(紫)
でも!
禮
いいんだ。
禮
俺は今までなにもしてあげれなかった。
禮
これくらいできなくてどうする。
森(紫)
…禮。
禮
俺は麗の兄なんだよ。
禮
観察班1班、班長禮です。
森(紫)
同じく、森です。
禮
観察対象1番、立花麗の件で御報告に来ました。
幹部
入れ。
禮
立花麗ですが、命を断ちました。
幹部
やっと邪魔なのがいなくなったか。
森(紫)
ですが、よろしいのですか?
幹部
どういう意味だ?
森(紫)
彼女が居なくなれば、バランスが崩れるのでは?
幹部
それは何とかするさ。
幹部
というか、何とかなるだろう。
幹部
あいつの席を奪おうと人数も減るだろうしな。
禮
そうですか。
禮
失礼します。
森(紫)
失礼します。
1週間後
禮
お邪魔します。
薫
なんでここに…
禮
久しぶり、薫
森(紫)
来てくれてありがとう。禮
禮
じゃあ話始めるか。
禮
森、全員いる?
森(紫)
1人いないけど…連れてくるよ。
禮
お願い。
森(紫)
桃くん。下に来てくれないかな?
桃
嫌だ。
森(紫)
麗さんに関係のある話だ。
桃
聞きたくない!
桃
放っておいてくれ!
森(紫)
聞くんだ。麗さんの残したことだ。
森(紫)
聞くんだ、桃くん。
森(紫)
逃げてはダメだ。
森(紫)
連れてきたよ。
禮
ありがとう。
桃
遅れてすみません。
禮
いや、いいよ。
禮
じゃあまずは前提からね。
禮
俺は麗の兄だ
禮
俺と森、いや紫だっけ?
森(紫)
ああ。
禮
俺らは協会の人間だ。
赤
協会の人間とは…?
森(紫)
簡単に言うとマフィアの警察みたいなものだよ
赤
わかった。ありがとう。
禮
結論から言うと…
禮
麗はもうこの世にはいません。
桃
…
青
えっ…
赤
なんで…
森(紫)
理由として、色々なことに巻き込まれ過ぎたんだ。
禮
麗自身は悪くない。
禮
でも、色々やりすぎたんだ。
森(紫)
協会にとって扱いに困る人だったんだ。麗さんは。
禮
上はこの機会に始末しようと考えたんだろう。
森(紫)
そして麗さんは精神的に追い込まれていたらしい。
禮
人間不信になっていて
禮
外側を維持するのに必死で疲れたようだった。
薫
そこまで…?
禮
人を信じるのが辛いんだそうだ。
森(紫)
薫や牧さんでさえも。
薫
じゃあずっと辛かったってこと…?
禮
きっと…。
桃
俺にも気を使ってたのか…
禮
みんなへの手紙を預かっている。
禮
読んでやってくれ。
禮
そして、ありがとう。
禮
麗に関わってくれて。
禮
支えてくれて。
禮
兄として感謝する。
禮
本当にありがとう。
華
1つ目のエンドとなるバットエンドは終わりとなります。
華
当初は麗さんは死ぬ予定はありませんでした。
華
ですが、物語の中で誰も死なないのはあれだなと思い、この結果になりました。
華
もうひとつのエンドと後日談がありますので、もうしばらくお付き合いください。
華
では、また次回