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梨香
先生、なんですか？
先生
少し、話したいことがあってな。
先生
新井のことなんだが、
先生
新井は病気で入院している。
先生
この事は、ご家族から話すなと言われたので誰にも言ってないが、お前にだけは伝えておこうと思ってな。
先生
今日のことを伝えに言ったらどうだ？
私は先生の話を最後まで聞かず、職員室を飛び出した。
病院まで全速力で走った。
梨香
新井君！
新井
！
新井
なんで…
梨香
先生に教えてもらったの。
梨香
新井君が入院してるって。
梨香
なんで嘘ついたの？
新井
…あまりおおごとにしたくなくて
新井
しかも、お前に言ったら大騒ぎするだろ？
梨香
当たり前じゃない！
梨香
なんでこんな、大事なこと…
話したいことが山ほどあった。
聞きたいことももっとあった。
新井
ごめん、もう帰ってくれないか？
新井
俺、お前のこと嫌いだし。
新井君は、何故か悲しそうに笑った。
そして、もう2度と新井君と逢う事はなかった。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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