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グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペンが今いる部屋
そこはサクラの自室
サクラの為だけに作られ、サクラの為に購入された家具が置かれた部屋
白を基調とした家具
ベッドの上に置かれた青いペンギンのぬいぐるみ
そして作業机の上にある
幼少期に撮られたであろう
先代達との集合写真
壁にはコルクボードが設置されており、そこにグルッペン達が今までプレゼントしたアクセサリーが飾られている
イヤリングなどの細かなアクセサリーは、机上にあるジュエリーボックスの中のようだ
だが、サクラはこの部屋を使わない
ただ、持っておくことに困った時だけにこの部屋の扉を開ける
いわば物置部屋
そのせいか、引き出しや戸棚にはホコリが被っているし
ベッドも真っ白で使われた形跡もない
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
いつになっても
サクラの心境は変わらなかった
グルッペン達はただの後輩に過ぎず
それを超える存在にはなり得ない
幼少期から共に過ごした”彼奴ら”は
サクラにとっての家族だった
グルッペン・フューラー
たった一度
たった一度だけ
今の幹部メンバーとサクラで写真を撮影した
その写真は何処にも見当たらない
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペンは恐れている
サクラが自死することを
サクラが見ていない間に弱くなることを
グルッペンにとってのサクラは
戦場の女神だった
血の海を創り出す程の戦闘能力を持つ グルッペン・フューラー
そんな彼すら追い越せない サクラ・シャルロット
強者は自分以上の強者を好む
その圧倒的戦闘能力で、知らぬ間にグルッペンはサクラに惹かれていった
歳の差など、彼には関係無かった
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
「時の女神」
全ての原初を司り全ての成長の操作を行う神の事を指す
人間が成長するのは女神のお掛けである
退化するのも、女神の御業である
それを、サクラは止められた
良かったのか悪かったのか
サクラは身体的能力が高い方が有利となる世界へ足を進めた
その【呪い】がいつの間にかサクラにとっての長所となり『祝福』となった
いや……更に辛い【呪い】だったかもしれない
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペンは少し奥へ進む
手に取ったのはペンギンのぬいぐるみ
それだけはサクラ自身が物心付く前から持っていたものだそうだ
お腹部分や手のひら部分の白は薄汚れていて
中に入っている綿も草臥れている
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
物持ちが良かった
本当に神という存在がいるのなら
きっとサクラの周りは神様だらけだろう
ペンギンのぬいぐるみや普段から使っている筆記用具などは
全て幼い頃から持っていた物
物に宿る神 「付喪神」
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペンはぬいぐるみに語りかける
ぬいぐるみは返事はしない
その場に消えそうな声で
ゆっくり、彼は言葉を吐き出した
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
彼女の部屋
グルッペンにとって、絶対領域と言ってもいいほどの部屋
無条件に気に入られ入れる物すら嫉妬していた
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
今から数十年以上前
この国はある意味世界からかけ離れていた
全世界が女性を軽視する中、この国だけは女性・男性の双方を尊重した
「女性だから」 「男性だから」
そういった差別に捉えられるような言葉を厳しく取り締まり
女性が活躍出来る場を増やした
事務系や飲食店経営はもちろん
力仕事が多い保安官や運送業
そして、軍への入隊許可
それら全てがこの国の建国者である先々代たちの偉業だった
一度、それは潰えたようなモノだった
先々代が選んだはずの後継者達がその偉業に泥を塗った
幹部の子として世に出ていたサクラへの差別
少なからず、国民は不信感を抱えていただろう
不仲説まで出て当時、まだ存命だった先々代が回収に苦労したと書かれた手記が見つかっている
国民にとっても、サクラは光的存在だったらしい
当時の上層部をも凌ぐ戦闘能力
参謀総長の教育を受け国民に教育を行っている「教育部隊」という名の教師陣
そんな彼ら・彼女らの頭を悩ませていた議題をものの数分で解決させた
それほど高い知能
国民が関心を持つ事になるのも無理は無い
いや、当たり前でもあった
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
【国を護りし土着神】
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
グルッペン・フューラー
(そんな重い期待を抱えていたのですね)