主
今回は赤青の物語です!
主
読切作品となっていますのでご承知おきを。
莉紅
莉紅(りく)
蒼
蒼(あおい)
莉紅心情
蒼心情
俺が君をもっと好きになったのも
今ここで会えたのも
奇跡でもなんでもない
莉紅
君が約束を覚えててくれてたからだねっ!
今ここから飛び降りれば…
蒼
楽に…なれる…
ガシャンッ、
蒼
お母さん、ごめん…
ヒュウッ
莉紅
危ない!
僕…死ねたかな…
…いいんだ、
僕に生きてる価値なんて…
蒼の母
ぉい…ポロポロ
なんだろう、なんか聞こえる
蒼の母
…まだ、______、蒼
おか、さん…?
?
…!!
?
だ…じょぶ…?
?
君!大丈夫?
…あれ、、
僕って本当に…
パチッ…
不幸だな…
莉紅
だい、じょうぶ?
蒼
…君は…だれ?
莉紅
隣のクラスの七瀬莉紅。君は?
蒼
僕は…蒼。成瀬蒼。
莉紅
大丈夫?君、屋上から飛び降りるところだったよ?
蒼
…なんで生きて、…
莉紅
なんでって…俺が助けたからかな
蒼
なんッ…!
莉紅
まって!何も言わないで…
莉紅
ごめん。初対面の人を助けるなんて、おかしいよね…自分も死んじゃうかもしれないのに…
でも俺は、
君に死んで欲しくなかったんだ
赤
わあ、お花きれーい!
青
綺麗だねー!!
赤
青くんのママ!見て!綺麗な花びら!
青の母
綺麗ねー
よく、2人の少年は公園で遊んでいた。
赤くんには親はいなく、祖母に育ててもらっていた。
青くんのお母さんは、とても優しい人だった。
赤くんに親がいないから、よく家に来てご飯を作っていた。
だけど…
ある日、青くんのお母さんは死んでしまった。
青
お母さん、僕、もうすぐ中学生だよ
青
空から、見えてるかな
母親が死んでしまった青くんは、中学生になったら、施設に入れられることになっていた。
赤
青くん!
青
赤くん、
赤
ごめんね、呼び出して
青
大丈夫、…で、なに、話って
赤
青くん、施設入れられるんだよね
青
そうだよ
赤
もう会えないって思ったら、悲しくて…
赤
だ、から…ポロポロ
赤
また会えるように…ポロポロ
赤
俺と約束して欲しいんだ!ニコッ
青
約束…?
赤
俺らが高校生卒業した日の夕方、空がオレンジ色になったとき、ここでまた会おう。
青
高校卒業したあと…?
赤
そう、卒業したあと。嫌、かな
青
ううん、会いたい。絶対約束守るから
赤
やった、嬉しい
赤
約束、ね
青
約束。
莉紅
とりあえず俺、1回教室戻るからさ。
蒼
う、うん…
莉紅
あ!一つだけいい?
蒼
なに?
莉紅
絶対に死なないで、お願い
蒼
…
約束…だからね
先生
高校生活、3年間お疲れ様!卒業、おめでとう!!!
クラスメイト
お前らとの3年間、最高だったよぉぉぉビェェェ
僕は覚えてるよ…
君は…覚えててくれているかな…
覚えて…ないか
もう、帰ろう…
?
蒼くん!
蒼
…!?
莉紅
おまたせ
蒼
…ッ…ポロポロ
莉紅
なんで泣いてるの?w
蒼
僕っ…ポロポロ
蒼
君に…ッ
助けられたんだ…
蒼
お母さん、ごめん…
ヒュウッ
莉紅
危ない!
パシッ
蒼
ごめん…赤く、、
蒼の母
まだ、来ちゃダメよ、蒼
俺が君をもっと好きになったのも
今ここで会えたのも
奇跡でもなんでもない
莉紅
君が約束を覚えててくれてたからだねっ!
蒼
り、く…くん…ポロポロ
莉紅
好きだよ、蒼
蒼
僕も…
愛してる----