ちらりと保健室を覗くと 桐那先輩が椅子に座って
何かを書いている姿が見えた
白戯 桐那
白戯 桐那
ぁ , 紫呉 、
白戯 桐那
怪我でもした ?
俺に気が付き 優しく質問した
笑咸 紫呉
少し気分が良くなくて .. 、
白戯 桐那
.. そっか 、
白戯 桐那
ベットで休む ?
桐那先輩の言葉に頷いた
白戯 桐那
ん 、
笑咸 紫呉
笑咸 紫呉
..
することも無くぼーっと 天井を眺めていると
白戯 桐那
お母さん元気 ?
桐那先輩が話しかけてきた
笑咸 紫呉
.. 元気だと思いますよ 、
白戯 桐那
会ってないの ?
笑咸 紫呉
会う必要もないですから 、
白戯 桐那
そっか 、
桐那先輩は気まずそうに 下を向いた
笑咸 紫呉
笑咸 紫呉
.. 別にお母さんの事は気にしてませんから 、
笑咸 紫呉
平気ですよ 、
そうにこっと微笑んだ
白戯 桐那
.. 無理やり笑わなくていいんだよ 、
笑咸 紫呉
.. ?
白戯 桐那
.. 困ったらなんでも言ってね 、
笑咸 紫呉
..
白戯 桐那
.. 心配してるから 、
白戯 桐那
俺も弟達も 、
心配
かけてしまっている
俺が笑えないから
いや
俺の存在が迷惑なのか
笑咸 紫呉
っ 、
俺は目を閉じて 無理やり眠りについた
夢の中は暗くて
静かだった
でもその中で 2つの光があった
しかしその光の1つは 偽物の唯の線
偽物と本物は
天と地の差があった
偽物は本物に近づこうとする度に
壊れていく
偽物は本物にはなれない
きっと俺の笑顔も
本物に近づこうとする度に
崩れていっているのだろう
笑咸 紫呉
俺はいつか
笑咸 紫呉
嘘の笑顔すら
笑咸 紫呉
出来なくなってしまうのかもしれない 、
上手に嘘をつくことは
不可能なのだろうか
本物ではないといけないのだろうか
偽物は所詮
偽物なのだ
笑咸 紫呉
俺がいたら誰も幸せにならない
そう思う度に
5人の影がチラつく
昔の彼らが ────