こんにちは、ほとけことイムくんです!
実は僕、メンバーの1人と付き合ってるんだけど…
If
ソファでスマホをいじっている初兎ちゃんに駆け寄ってバックハグをするいふくん
初兎
If
初兎
そんな会話をする2人は楽しそうに笑ってて
ないこ
初兎
If
初兎
ないちゃんにあんなこと言われても離れる気配はない
いや、たしかに?付き合ってるのは他のメンバーに秘密にしてるけど?
でもあんなにべたべたする必要なくない?
最近、いふくんと初兎ちゃんが一緒にいる時が多い
なんで…?付き合ってるのは、僕なのに。
仏
数日後
今日は作戦決行の日
あのあと考えて考えて、ようやく思いついた
仏
不安からなのか、先程からずっと呪文のようにこの言葉を唱えている
ピンポーン
玄関のチャイムがなる。彼が来たのだろう
ガチャッ
初兎
ドアを開けると、予想通り初兎ちゃんが立っていた
お菓子でも持ってきてくれたのだろうか
左手に紙袋を持って右手をひらひらと振りながらこちらを見て微笑んでいる
仏
いつも通りに、失敗しないように
大丈夫、大丈夫
初兎
初兎
仏
初兎
2人で笑いあう
いつも通り
初兎
疲れた様子でソファに腰をかける初兎ちゃん
仏
初兎
来た
自然と口角があがる
仏
大丈夫、バレてない
バレるはずない
そう心の中で呟きキッチンへと足を進めた
仏
そっと、慎重に飲み物を注いでいく
混ざらないように、失敗しないように
仏
できた飲み物を持ってリビングへいくとクーラーのお陰で大分マシになったのか楽しそうにゲームをしている初兎ちゃんが居た
初兎
へらりと笑う彼
仏
初兎
初兎
自分の横の辺りをバシバシと叩いて座れとうながしてくる
仏
仏
今思い出したように、自然にコップを渡す
初兎
渡した直後、初兎ちゃんが口をつける前に
仏
初兎
仏
初兎
仏
刺しておいたストローを使って上の方をこくりと1口
仏
初兎
関節キスの心配でもしているのだろうか
顔を真っ赤にしてこちらをすこし睨んでくる
仏
それに気づかないフリをして彼に飲み物を返す
初兎
恥ずかしそうに受け取りながらやけなのかぐいっと一気に飲んでいく
初兎
体に異変を感じたのかコップはガシャンと音を立てて落ち、手で口元を抑える
初兎
抑えている手の隙間から血が垂れてくる
初兎
あぁ、良かった
仏
良かった。本当によかった
上手くいって、バレていなくて
初兎
未だ状況を飲み込めていない彼は痛みに顔を歪めながらもこちらに目で訴えかけてくる
仏
それを見て僕は、何も言わずに微笑む
すると、初兎ちゃんは何かを話し始めた
初兎
初兎
そこまで言ってゴホゴホと咳き込んで血を吐く
初兎
呼吸を整えてこちらに向かい直す彼
そして一言
初兎
それだけ言って、君は倒れた
仏
本当は言おうと思っていたけれど
仏
用意していた"ごめんなさい"は言う気になれなかった
仏
初兎ちゃんに背を向けて、僕は青い彼の元へ足を進めた
初兎ちゃんが飲んでいたジュースの周りには、甘い匂いを嗅ぎつけたのか虫たちが寄ってきていた
ープチ解説ー お久しぶりです。作者のいわしです。 勘のいいガキの皆様はもうお気づきだと思いますが、イムくんと付き合っていたメンバーはいふくんです。 途中までは付き合ってるのは初兎くんだと錯覚出来るように作ってるつもりです。 …え、いむしょーに見えてたよね? イラストをどんな風にも解釈して良いとの事だったので、もうほのぼのイラストからバトエン作り上げました() 最初ほうからずっとイムくんは「失敗しないように」とか「バレないように」とか、割と罪の意識があるような感じにしてたんですけども、 最後「ごめんなさい」という言葉ではなく「ありがとう」が出てきた理由については、初兎くんをあっさりと殺せた事に対して 「なんだ、殺人ってこんなもんか」 みたいな考えを持っちゃって、殺してごめんなさいよりも死んでくれてありがとうの方が伝えたくなっちゃったー…みたいな(語彙力皆無) つまりは感覚がちょいと麻痺しちゃったみたいな感じですかね。 次は1番大切だと思うことですが"なぜ毒入りジュースを飲んだのにイムくんは死ななかったのか"についてです。 これはちょっと化学っぽい話になりますが、 皆さんガムシロップと普通の飲み物って同じグラスにそーっと注ぐと綺麗に境界線が出来て混ざらないって知ってますか? 今回はこのトリックで初兎くんを殺しました(言い方) ガムシロップを混ぜた牛乳とコーヒーでやってみるとこんな感じになります
いや、これ凄いんです。 まぁ、そんな訳で毒とガムシロップを混ぜて、怪しまれないように紫色にして、それにそーっと水かなんかを注いだわけです。 そうすると分離するので最初の1口は毒を飲まずに済むって訳ですね。 それが分かるように「ストローを使って上の方をこくりと1口」って書いてあるんですよね〜!(にっこにこ)(きしょ) ごめんなさいまだ書きます。 最後に一つだけです。 初兎くんがイムくんのことが好きって言う話をする時に、イムくんは 「初兎ちゃんは何かを話し始めた」 って言ってるんですけど。 結局、イムくんにとって初兎くんはその程度の関係だったって事ですね(胸糞悪) そういう事です。はい。 プチ解説って書いてあるのに長々と失礼しました。 楽しんでいただけたなら良かったです では、お疲れ様でした〜!
コメント
6件
え ... 滅茶苦茶天才じゃないですか() まんまと騙されました w 狂ったいむくん好きですわ ...
うわぁ...凄い...普通に騙されました...すごい
騙し方がお上手ですね…w まんまと途中まで騙されてましたw (ありがとう、くらいで気付いて 「こ…こいつっ…!」ってなっwた) 素敵な作品をありがとう〜✨