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君は、幸せでしたか?

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君は、幸せでしたか?

1 - 君は、幸せでしたか?

♥

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2019年05月03日

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春、それは出会いの季節。

冬樹

あ、危ない!

雪!!

へ??

ドンッ

薄れゆく意識の中 確かに私は君の声を聞いた。

....ゆ.....だい....

パチッ

雪!(涙)

なんでここにいるんだっけ?

冬樹

ごめんなさい!俺が投げたボールが当たって.....

えーっと、確か野球部の....中島君だっけ?

冬樹

うん。中島冬樹です。

雪、どっか痛いとこない!?大丈夫!?

ダイジョウブ!(。•̀㉨-)و ✧

ホント?

ホント、ホント!元気もりもり!

良かった〜!

冬樹

ほんとにごめんなさい!

そんな謝らなくていいよ!痛いとこないし。

冬樹

でも.....

大丈夫だってば!

冬樹

ごめんなさい。

ダメ、ダメ!こういう時は「ありがとう」って言わなきゃ😊😊!

冬樹

.....ありがとう

おう!

冬樹

....ふっ!ははっ!

ちょっ、何笑ってんの?

冬樹

なんか、面白いなって。

はあー?

まあ、雪が面白くなかったら雪じゃないからね!( ¯﹀¯ )/+*

もー!何よそれー!

冬樹

ふはははっ!

笑うなっ!

この時、確かに私は君に恋してしまったんだ。 出会ったばっかりで、まだお互い何も知らないのに。 だけど、私は両思いになんてなれるはずないから。 ただ、ずっと君に笑っていて欲しくて。

冬樹

早く一緒帰ろー!

私、今日からちょつと放課後用事があるから一緒帰れない!ごめん!雪。

いいよー!しょうがないもん!じゃ、冬樹帰ろー。バイバイ、華ー!(ドキドキ

ばいばあーい!(冬樹、健闘を祈る)

冬樹

また明日な!(ナイス!華!)

君と2人で帰るなんて、何だかドキドキしちゃうんだよな。 どうしよう。

冬樹

なあ。雪はさー、好きなやつ......とかいるの?

え?(なんでそんなことを......)

い、いるよー?/////

冬樹

そ、そうなんだ。

ふ、冬樹はいるの?

冬樹

ん。まあ

そ、そうなんだ......。

だ、誰、なの?

冬樹

んー。それは、教えてないけど

けど?

冬樹

ヒントなら!

え、、

冬樹

ヒント1は、
俺と仲がいい。

ど、どのくらい......?

冬樹

んー。一緒に帰るぐらい。

え!(一緒に帰るのって......もしかして......)

冬樹

(気づいたかな?)

冬樹

ヒント2は、可愛い。

......(やっぱり......)

冬樹

わかっただろ?

......うん。

冬樹

ってことで......

私は、分かってしまった。 冬樹が、何を言おうとしてるのかを...... 嫌だよ。嫌だ。 私だけ置いてけぼりなんて......。 そんなの......。

......めて。

冬樹

え?なんて?

やめて!

冬樹、ビックリしただろうな。 そりゃそうだよね。 急に走り出しちゃうんだもん。 惨めだな。

ヒック......ふ..ヒック...ふゆぎぃ......

....いて.ヒック.....いかないでよぅ......。

ん?あれ、雪!?

雪ー!どうしたの?

は、はなぁぁー!

どうしたの!雪!

ふ、ふゆきが.....ヒック.

冬樹がどうしたの?

華......ヒック......のこと......好き......なんだっ......ヒック......って。

え??

そんで......う、うぇぇぇーん

ちょ、1回落ち着いて。よしよし。

数分後

あ、のね?冬樹、華のことが好きでね?私に協力、して、欲しい、ヒック、んだと、思う。

ん?ほんとに冬樹が私のこと好きって言ったの?

い、いっては、ヒック、ないけど。

ヒントで、仲良くて、一緒に帰ってて、かわ、ヒック、いいって。

それ、雪の事じゃないの?

ふぇぇ?

だって。私冬樹と一緒に帰ることそんなにないし。

う、嘘だァァ。

それは、わかんないけど。冬樹に聞いてみればいいんじゃない?

う、うん......わかった。

冬樹

なんで、なんで?なんで雪......。
そんなに告白されたくなかったのか?
……終わった。

あっ、いた!

冬樹ー!

冬樹

雪!?

私もいるっつうの。

冬樹

あっ。華もいたんだ......。

さ、さっきは急に、ごめん。

冬樹

うん......

私、華と付き合えるように協力して、って言われても、無理だから。嫌だから、逃げちゃった......。ほんとにごめん。

冬樹

冬樹

俺、華のこと好きッちゃあ好き、なのかな?
だけど決してそういう好きじゃない!俺が好きなのはただ一人!

......………

冬樹

雪、だけ。

えっ?

冬樹

だから、華は可愛くない!可愛いのは雪!だから。

ここにいるっつうの💢💢💢💢‬(小声

嘘、でしょ?

冬樹

嘘じゃない。

......でも!

冬樹

うるさい。

ご、ごめん。

冬樹

雪、付き合って?

むり、でしょ?こんな私。

冬樹

こんなじゃない。

だって。

冬樹

いいから、

でも......

冬樹

ふふっ......

何、笑って......

冬樹

こういう時は、「ありがとう」って、言って欲しいな?

やっぱり、好き。

ありがとう。大好き。私からも、お願いします。

冬樹

やった。

パチパチパチ

はい、はい。おめでとー。可愛くない華ちゃんが祝って上げますよー!

冬樹

あ、華ごめん。いたんだ。

さっきからずっといるっつうの!

ごめんね?華。(苦笑)

雪、おめでと!

ありがと!

では、私はお邪魔みたいなので帰りまーす。

冬樹

まあ、じゃまではないけど。バイバイ、華!

はっ!華って、 可愛くない華のことですかー?

べーっだ!

冬樹

は、はは。根に持つタイプだな。こえー。

ねえ。冬樹。私のどこが好きなの?

冬樹

逆に、雪は?

私は、全部だけど、最初に好きになったのは、笑った顔。

冬樹

ふふっ!ありがとう。

D Kiss

んっんん

冬樹

んんん。

んぷはっ。

冬樹

っはあ。

……/////

冬樹

大好きだから。俺、雪のこと泣かせたり、傷つけたり、絶対にしないから。

ありがと/////

冬樹

あ、もうこんな時間だから送っていくよ。

うん。ありがと。

冬樹

じゃあ、手繋いでいい?

うん。

ギュッ

君の手の温もりを初めて感じた。 とても幸せな一時だったよ。

じゃあ、バイバイ。

冬樹

うん。

ギュッ

……/////

だ、誰かに見られちゃうよ?

冬樹

大丈夫。平気。

冬樹

......っよし。充電完了。また明日。

う/////うん。バイバイ。

あの時、私が引き止めとけば、君は無事だったのかな?

ただいま。お母さん。

お母さん

あ、お帰りー。

お母さん

あれ?どうしたの?顔が赤いわよ。熱でもあるんじゃない?

な、なんでもないよ。

お母さん

ホントかしら?

わ、私部屋に行くから!

バタバタバタ

お母さん

まったく。おかしな子ね。

君の温もりが、まだ私の体に残っている。

今日は、幸せだった。

このままずっと幸せな日々が続くといいな。

不在着信

不在着信

あれ?華から電話来てた。

この電話で私は悪夢を見ることになるとは、 この時思ってもみなかった。

通話終了

通話
09:11

私は走った。ただ、君に会うために。 心配し過ぎだよ。と君が笑ってくれるんじゃないかと信じて。

お母さん

あら!雪、どうしたの?真っ青な顔して。

ちょっと行ってくる。

お母さん

え、こんな時間にどこに?

はあ、はあ、はあ。

雪!!

冬樹、が……。

冬樹の母親

あなた、が雪ちゃん?

はい......。

冬樹、は。冬樹はどこにいるんですか?

冬樹の母親

冬樹は、あっちに。

雪、こっち。

華、私。

ガラガラガラ

ふゆ、き。どうして。

バイクに、跳ねられたらしいの。

それって......。

多分、帰りに。

嘘。嘘だ。嘘でしょ?

なんで、こんなことに。冬樹!冬樹!

雪......。

泣かせないって、傷つけないって、言ったじゃん。

そこから、私の記憶は無いに等しい。 でも、その日から学校に行かず、いつも冬樹の病室で泣いていたのは覚えている。

冬樹。置いて行かないでよ。

私、嫌だよ。

冬樹がいない人生なんて。

あの日から、1ヶ月 私は、今日も泣いていた。

冬樹。嘘つき。泣かせないでよ。傷つけないでよ。

嘘つき。嫌い。大嫌い。

冬樹

......ゆ......き。

冬樹?

冬樹

......ゆき。

冬樹!!

冬樹

雪、何ないてんの?顔ぐちゃぐちゃにしてさあ。笑ってよ。その方が断然いいから。

ふゆき。大好き!

それから私達は、大人になって、結婚して、子供も出来た。

そして、私は病気で死んだ。

私はとても幸せでした。

冬樹、君は幸せでしたか?

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