冬樹
あ、危ない!

華
雪!!

雪
へ??

華
....ゆ.....だい....

華
雪!(涙)

雪
なんでここにいるんだっけ?

冬樹
ごめんなさい!俺が投げたボールが当たって.....

雪
えーっと、確か野球部の....中島君だっけ?

冬樹
うん。中島冬樹です。

華
雪、どっか痛いとこない!?大丈夫!?

雪
ダイジョウブ!(。•̀㉨-)و ✧

華
ホント?

雪
ホント、ホント!元気もりもり!

華
良かった〜!

冬樹
ほんとにごめんなさい!

雪
そんな謝らなくていいよ!痛いとこないし。

冬樹
でも.....

雪
大丈夫だってば!

冬樹
ごめんなさい。

雪
ダメ、ダメ!こういう時は「ありがとう」って言わなきゃ😊😊!

冬樹
.....ありがとう

雪
おう!

冬樹
....ふっ!ははっ!

華
ちょっ、何笑ってんの?

冬樹
なんか、面白いなって。

雪
はあー?

華
まあ、雪が面白くなかったら雪じゃないからね!( ¯﹀¯ )/+*

雪
もー!何よそれー!

冬樹
ふはははっ!

雪
笑うなっ!

この時、確かに私は君に恋してしまったんだ。
出会ったばっかりで、まだお互い何も知らないのに。
だけど、私は両思いになんてなれるはずないから。
ただ、ずっと君に笑っていて欲しくて。
冬樹
早く一緒帰ろー!

華
私、今日からちょつと放課後用事があるから一緒帰れない!ごめん!雪。

雪
いいよー!しょうがないもん!じゃ、冬樹帰ろー。バイバイ、華ー!(ドキドキ

華
ばいばあーい!(冬樹、健闘を祈る)

冬樹
また明日な!(ナイス!華!)

君と2人で帰るなんて、何だかドキドキしちゃうんだよな。
どうしよう。
冬樹
なあ。雪はさー、好きなやつ......とかいるの?

雪
え?(なんでそんなことを......)

雪
い、いるよー?/////

冬樹
そ、そうなんだ。

雪
ふ、冬樹はいるの?

冬樹
ん。まあ

雪
そ、そうなんだ......。

雪
だ、誰、なの?

冬樹
んー。それは、教えてないけど

雪
けど?

冬樹
ヒントなら!

雪
え、、

冬樹
ヒント1は、
俺と仲がいい。

雪
ど、どのくらい......?

冬樹
んー。一緒に帰るぐらい。

雪
え!(一緒に帰るのって......もしかして......)

冬樹
(気づいたかな?)

冬樹
ヒント2は、可愛い。

雪
......(やっぱり......)

冬樹
わかっただろ?

雪
......うん。

冬樹
ってことで......

私は、分かってしまった。
冬樹が、何を言おうとしてるのかを......
嫌だよ。嫌だ。
私だけ置いてけぼりなんて......。
そんなの......。
雪
......めて。

冬樹
え?なんて?

雪
やめて!

冬樹、ビックリしただろうな。
そりゃそうだよね。
急に走り出しちゃうんだもん。
惨めだな。
雪
ヒック......ふ..ヒック...ふゆぎぃ......

雪
....いて.ヒック.....いかないでよぅ......。

華
ん?あれ、雪!?

華
雪ー!どうしたの?

雪
は、はなぁぁー!

華
どうしたの!雪!

雪
ふ、ふゆきが.....ヒック.

華
冬樹がどうしたの?

雪
華......ヒック......のこと......好き......なんだっ......ヒック......って。

華
え??

雪
そんで......う、うぇぇぇーん

華
ちょ、1回落ち着いて。よしよし。

雪
あ、のね?冬樹、華のことが好きでね?私に協力、して、欲しい、ヒック、んだと、思う。

華
ん?ほんとに冬樹が私のこと好きって言ったの?

雪
い、いっては、ヒック、ないけど。

雪
ヒントで、仲良くて、一緒に帰ってて、かわ、ヒック、いいって。

華
それ、雪の事じゃないの?

雪
ふぇぇ?

華
だって。私冬樹と一緒に帰ることそんなにないし。

雪
う、嘘だァァ。

華
それは、わかんないけど。冬樹に聞いてみればいいんじゃない?

雪
う、うん......わかった。

冬樹
なんで、なんで?なんで雪......。
そんなに告白されたくなかったのか?
……終わった。

華
あっ、いた!

華
冬樹ー!

冬樹
雪!?

華
私もいるっつうの。

冬樹
あっ。華もいたんだ......。

雪
さ、さっきは急に、ごめん。

冬樹
うん......

雪
私、華と付き合えるように協力して、って言われても、無理だから。嫌だから、逃げちゃった......。ほんとにごめん。

冬樹

冬樹
俺、華のこと好きッちゃあ好き、なのかな?
だけど決してそういう好きじゃない!俺が好きなのはただ一人!

雪
......………

冬樹
雪、だけ。

雪

雪
えっ?

冬樹
だから、華は可愛くない!可愛いのは雪!だから。

華
ここにいるっつうの💢💢💢💢(小声

雪
嘘、でしょ?

冬樹
嘘じゃない。

雪
......でも!

冬樹
うるさい。

雪
ご、ごめん。

冬樹
雪、付き合って?

雪
むり、でしょ?こんな私。

冬樹
こんなじゃない。

雪
だって。

冬樹
いいから、

雪
でも......

冬樹
ふふっ......

雪
何、笑って......

冬樹
こういう時は、「ありがとう」って、言って欲しいな?

雪

雪
ありがとう。大好き。私からも、お願いします。

冬樹
やった。

華
パチパチパチ

華
はい、はい。おめでとー。可愛くない華ちゃんが祝って上げますよー!

冬樹
あ、華ごめん。いたんだ。

華
さっきからずっといるっつうの!

雪
ごめんね?華。(苦笑)

華
雪、おめでと!

雪
ありがと!

華
では、私はお邪魔みたいなので帰りまーす。

冬樹
まあ、じゃまではないけど。バイバイ、華!

華
はっ!華って、 可愛くない華のことですかー?

華
べーっだ!

冬樹
は、はは。根に持つタイプだな。こえー。

雪
ねえ。冬樹。私のどこが好きなの?

冬樹
逆に、雪は?

雪
私は、全部だけど、最初に好きになったのは、笑った顔。

冬樹
ふふっ!ありがとう。

雪
んっんん

冬樹
んんん。

雪
んぷはっ。

冬樹
っはあ。

雪
……/////

冬樹
大好きだから。俺、雪のこと泣かせたり、傷つけたり、絶対にしないから。

雪
ありがと/////

冬樹
あ、もうこんな時間だから送っていくよ。

雪
うん。ありがと。

冬樹
じゃあ、手繋いでいい?

雪
うん。

君の手の温もりを初めて感じた。
とても幸せな一時だったよ。
雪
じゃあ、バイバイ。

冬樹
うん。

雪
……/////

雪
だ、誰かに見られちゃうよ?

冬樹
大丈夫。平気。

冬樹
......っよし。充電完了。また明日。

雪
う/////うん。バイバイ。

あの時、私が引き止めとけば、君は無事だったのかな?
雪
ただいま。お母さん。

お母さん
あ、お帰りー。

お母さん
あれ?どうしたの?顔が赤いわよ。熱でもあるんじゃない?

雪
な、なんでもないよ。

お母さん
ホントかしら?

雪
わ、私部屋に行くから!

お母さん
まったく。おかしな子ね。

雪
今日は、幸せだった。

雪
このままずっと幸せな日々が続くといいな。

華
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不在着信

雪
あれ?華から電話来てた。

この電話で私は悪夢を見ることになるとは、
この時思ってもみなかった。
華
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通話
09:11

私は走った。ただ、君に会うために。
心配し過ぎだよ。と君が笑ってくれるんじゃないかと信じて。
お母さん
あら!雪、どうしたの?真っ青な顔して。

雪
ちょっと行ってくる。

お母さん
え、こんな時間にどこに?

雪
はあ、はあ、はあ。

華
雪!!

華
冬樹、が……。

冬樹の母親
あなた、が雪ちゃん?

雪
はい......。

雪
冬樹、は。冬樹はどこにいるんですか?

冬樹の母親
冬樹は、あっちに。

華
雪、こっち。

雪
華、私。

雪
ふゆ、き。どうして。

華
バイクに、跳ねられたらしいの。

雪
それって......。

華
多分、帰りに。

雪
嘘。嘘だ。嘘でしょ?

雪
なんで、こんなことに。冬樹!冬樹!

華
雪......。

雪
泣かせないって、傷つけないって、言ったじゃん。

そこから、私の記憶は無いに等しい。
でも、その日から学校に行かず、いつも冬樹の病室で泣いていたのは覚えている。
雪
冬樹。置いて行かないでよ。

雪
私、嫌だよ。

雪
冬樹がいない人生なんて。

雪
冬樹。嘘つき。泣かせないでよ。傷つけないでよ。

雪
嘘つき。嫌い。大嫌い。

冬樹
......ゆ......き。

雪
冬樹?

冬樹
......ゆき。

雪
冬樹!!

冬樹
雪、何ないてんの?顔ぐちゃぐちゃにしてさあ。笑ってよ。その方が断然いいから。

雪
ふゆき。大好き!

それから私達は、大人になって、結婚して、子供も出来た。
雪
冬樹、君は幸せでしたか?
