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〇〇
あ、赤くん
赤くん
なに？
〇〇
その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空だった
〇〇
汚(けが)れの無い青がどれほど憎らしかったか
〇〇
理解など求めても無駄だろう
赤くん
何が言いたいの？
〇〇
自分の存在はその世界に1ミリ足りとも残せず
〇〇
生を受けたのも神の気まぐれ
〇〇
対して、全てから祝福されている君はきらきらと
〇〇
｢夏、終わるの寂しいよな｣
赤くん
もう夏は終わってるけど？
〇〇
君の屈託のない笑顔が私の喉を一掴み
〇〇
締めるでもなく、ただただ罪悪感を植え付ける
赤くん
ふざけるのもいい加減にしてよ……
赤くん
俺たち喧嘩してるんだよ？
〇〇
信頼も友情も塗り潰しうる劣等感と
〇〇
私は共生し続けるのか
〇〇
君を壊してやりたいと思った
赤くん
〇…〇？
〇〇
そんな自分を恥じてもいたが
〇〇
一度でいい、聖人のような思考を歪めて
〇〇
醜い内面を抉り出してやるのだ
赤くん
ね、ぇ…〇〇？
〇〇
見ろ！見ろ！
赤くん
ご、ごめん、。！
〇〇
今からお前をつき落とす
赤くん
や、やめて……、
〇〇
裏切りは随分前から計画されていたと
赤くん
う、裏切り……？
〇〇
全てを知った君の顔に
〇〇
私は青すぎる空をみたい
赤くん
俺が悪かったから……
〇〇
｢あっ、お祭り、5時にいつものとこ集合な｣
赤くん
お祭り…あったの？
〇〇
あぁ
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
赤くん
大丈夫だよ……！
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
赤くん
〇〇…！
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
〇〇
ごめん
赤くん
俺はもう大丈夫だから…
〇〇
もう無理だ
〇〇
無理です
〇〇
無理だ
〇〇
許して、許して、あぁ
〇〇
許して、許して、あぁ
赤くん
許すから……！
赤くん
もう…やめて
〇〇
許して……
赤くん
もうやめてよ…！
〇〇
助けて……
〇〇
神様
赤くん
どうした……の？〇〇
赤くん
助けてって……！
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