こちら乙女ゲーの世界、嫌われてるのでめちゃくちゃにします

シャオロンはごくごく普通の高校生 普通に起きて、学校に行って 普通に友達と遊んだりして 家に帰る そんな普通の高校生だ 普通だから夜中に目が覚めてお腹が空くことだってあるのだ

俺の両親な俺が幼い頃にどちらとも他界してしまった 俺は、物心着く前から親戚のうちに預けられていたし 知らない土地を転々ともした でもある日、その親戚も他界した そのため中学三年生から一人暮らしをしている

そう呟きながらシャオロンは来ていたパジャマを脱ぎお気に入りのパーカーを羽織る 今の時期この長袖のパーカーで暑いか寒いかは、分からないがちょっとそこら辺のコンビニに行くだけなので良しとしよう

誰もいない家に一応挨拶をする これが最後とも知らずに

コンビニ

会計をしようとレジに行く 突然に店員が切羽詰まった声でお客様と叫んだ よく聞くと後方から車のエンジンの音がする

お、これ死ぬな しを直面した時は頭が真っ白になるとどっかの誰かが言っていたような気がする まさか、こんな形で死ぬとは思ってもいなかったけど

とまぁ、随分ショボイものだったけど これが俺の最後の言葉となった

はずだった

てかまって、ここどこやねん 見渡してみるにえっらい金持ちなやつが住んどるんやろな… なんで俺こんなとこにおんねん…

情報なんて言い方あんま頭が良くない俺には似合わないけど一旦整理しておこう 俺は、この前、なんなら数秒前死んだはず なのにこんないいとこのベッドで寝ていた、しかも寝巻きだって多分いいとこの人がつか使っているかのような肌触り、な気がする

いや、まさかね そんなファンタジーありえないやんな

ｺﾝｺﾝ ひとりで足りない脳みそを巡りにめぐらせて状況整理をしていると無駄に広い空間に一つだけあるドアからノック音が聞こえる

え、この子誰？ しかも今シャオロン"様"って言った？ 俺いつの間にそんな金持ちになったのよ しかもなんか怯えられてんだけど