奈子
もういい……もういいよ…
私はそのまま楽屋を飛び出した
慎
樹さんあの…っ
樹
ごめん、今はまこっちゃんと話したくない…
樹
そうしないとまこっちゃん傷つけるようなこと言いそうだから…
慎
っ、はい…
ーーーーーーーーーーーーーーー
奈子
樹……っ…
壱馬
奈子…
奈子
壱馬……
壱馬は私を包み込んでくれた
奈子
なんで…っ
奈子
別れ、たくない…っっ、、
奈子
大好、きなの、に、、
壱馬
それは樹も同じやと思うで?
奈子
でも…っ信じられない、って……
奈子
やだ…っ、やだよ、離れないで…!
奈子
ハァッ…ハァッ…
壱馬
奈子…?奈子!!
壱馬
落ち着いて!!吸って、吐いて
奈子
壱、馬、
奈子は落ち着いてきて、泣き叫んで疲れたのか眠りに落ちた
そんな奈子を仮眠室に連れていった
樹
壱馬さん、、
壱馬
樹、お前ほんまに奈子が浮気すると思う?しかもメンバー同士で
壱馬
慎に聞いたら人が多かったからはぐれないようにって繋いでたみたいやで
壱馬
奈子も信じてくれないの、離れないでって過呼吸になってまで俺に訴えてた
樹
えっ…
壱馬
ええか?自分のくだらない嫉妬で奈子を傷付けてることに気づけ
壱馬
中途半端で奈子に近付くな
奈子
ん……
気がついたら壱馬に手を握られながら仮眠室で寝てた
壱馬
あれ、起きた
奈子
ねぇ、壱馬、私のこと信じてる?
壱馬
もちろん信じてるで
壱馬
何年の付き合いだと思ってんねん
壱馬
それに慎から全部聞いた
奈子
振り合わせは?
壱馬
また後日になったで
奈子
そっか…迷惑かけちゃったね…
壱馬
迷惑やないって…
壱馬
今日俺ん家行く?たまには幼馴染みで2人で飲みたいやろ
奈子
そう、だね……
壱馬
奈子、いい加減落ち着いてや
奈子
やだぁ~飲むのぉ~
壱馬
だめ!水持ってくるから、な?
壱馬
ほら、
奈子
だって…っ樹が、いなくなっちゃう…
奈子
1人にしないで……
壱馬
あみ…
壱馬
例え樹がいなくなっても俺がいるから!
奈子
ほんと…?
壱馬
ほんと
奈子
信じるよ…?
壱馬
おん
壱馬
水のんで?明日撮影なんやろ?
壱馬
そろそろ寝なあかんで
奈子
ね、壱馬…
奈子
一緒に寝てくれる?
壱馬
ええよ
壱馬
昔みたいに寝よ
奈子
うん…
奈子さんが泣いてる顔が頭から離れない
壱馬
ええか?自分のくだらない嫉妬で奈子を傷付けてることに気づけ
壱馬さんの言う通りだ…
メンバーと出掛けることくらい普通なのに…
北人
樹、
樹
北人さん…
北人
話、聞くよ?
北人さんが優しく笑った
樹
俺、前の日奈子さんに出掛けようって誘ったんです
樹
でも先約いるからって断られました
樹
次の日1人で買い物にきたら奈子さんがまこっちゃんと手繋いでて
樹
それみたとき何でまこっちゃんなんかとって独占欲が出てきて自分でイライラしてて
樹
まこっちゃんも奈子さんも傷つけて…2人のせいじゃないのに
樹
情けないです
北人
それに気づけてるんだからもうそれでいいんじゃない?
北人
あとは2人が話すことだけ
北人
樹が出来るのはそれだけだよ
北人
今回は確かに樹が悪かったかもしれない
北人
けど自分を責めるのは違う
北人
今回で奈子が樹にとってどれだけ大切な存在なのか分かったんじゃない?
樹
北人さん…俺行ってきます!
北人
待って!
樹
え?
北人
こんな時間に行くつもり?笑
北人
明日にしな?
樹
はい…