コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕の血の『狐』は珍しい
狐が先祖の『ヒト』は もう絶滅寸前だとまで言われている
絶滅危惧種の『ヒト』 だから そりゃもう人気もんですよ
男も女もうじゃうじゃ寄ってくる
花に群がる虫かよって感じ
他の『ヒト』達からは 羨ましいの嵐
僕は嬉しくもなんともないけどね
ほとけ
桜の花弁が顔にあたる
ほとけ
新しい制服はゆるゆる
家庭事情で編入する高校の校庭は 1年生とその家族で溢れていた
ほとけ
え心臓おかしいんだけど だいじょぶそこれ
ほとけ
僕は緊張でフラフラになりながら 校舎へと入っていった
先生
先生
ほとけ
先生
ほとけ
緊張で何を言っているか分からない
ほとけ
何とかなるさ精神で返事をした
先生
先生
ほとけ
ほとけ
先生
職員室から出て3歩
ほとけ
僕は固まっていた
ほとけ
今更『何クラスでしたっけー?』 なんて間抜けなこと聞けないし
ほとけ
自力でなんとかするために 再び歩き出そうとしたとたん
視界が歪んだ
ほとけ
ゴンッ
脳内に鈍い音が響く
ほとけ
どうやら 何も無いところで転んだらしい
ほとけ
ついてない運にキレつつ 立ちあがろうとしたその時
超絶イケメンが現れた
えー惚れちゃいそう♡
ほとけ
ほとけ
前言撤回
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
おそるおそる見てみると
狐色の尻尾がゆらゆらと揺れていた
ほとけ
次回 3話