練習日
冬夜
これが君達が演奏したい曲?
ヒロ
はい、作った曲なんです
ヒロ
聞いてみてくれますか…?
冬夜
勿論
拝聴中…♬.*゚
冬夜
これは…
ゆあん
ど、どうですか…?
冬夜
素晴らしい…
冬夜
いい曲だよ
ゆあん
本当ですか!?
ヒロ
よかった…((ホッ
冬夜
この曲のイメージはあるのか?
ヒロ
この曲は、大切な人を想って作った曲です
冬夜
大切な人か…
冬夜
だからこんなに綺麗な曲ということか
冬夜
よし、練習を始めよう
ゆあん
はい!
数時間後
冬夜
今日の所はここまでにしようか
ヒロ
ありがとうございました
ゆあん
ありがとうございました!
ゆあん
疲れたね〜
ヒロ
いっぱい吹いたからね
ピーンポーン…♬.*゚
ヒロ
?誰だろ
執事
ヒロ様、お客様でございます
ヒロ
お客様って…君達は…
夏樹
お邪魔します
春菜
((ペコリ
ヒロ
それで、どうして俺の家に?
夏樹
偵察だよ
夏樹
お前らがどんな演奏するのか気になってな
ゆあん
そこまでするんだ💧
夏樹
俺はまだ認めてない
夏樹
俺らの方が断然上手いのに!
ヒロ
冬夜さんは、2人には欠けてるものがあるって言ってたよ
夏樹
欠けてる…?
夏樹
ある訳ないだろそんなもの
夏樹
俺達は常に完璧だった
夏樹
小、中、高でどれもトップの成績だし
夏樹
優勝経験も多い
夏樹
なのに父さんはお前らを選んだ
夏樹
理解ができない
春菜
私達は、ずっと2人で演奏してきました
春菜
お父さんから沢山指導も受けました
春菜
だから、何か欠けているはずなんてないんです
ヒロ
そう言われても…俺達にはどうしようも…
夏樹
招待されなくても、俺達は大会に出るつもりだけどな
夏樹
見せつけてやるよ、お前らより俺達の方が何倍も優れてるってこと
ゆあん
ねぇ、そんなに言うなら1回くらい聞かせてよ
ゆあん
2人の演奏
夏樹
いいぜ
夏樹
春菜、あの曲吹くぞ
春菜
うん
夏樹
…♪⋆*॰・*⟡.⋆
春菜
♬*.+゜♪♪•♬︎・。♪*+o♩♬
ゆあん
(わぁ…綺麗な音…)
ヒロ
…
夏樹
...♪*゚
夏樹
終わりだ
春菜
((ペコリ
ゆあん
凄かった…あんなに言うだけあるや
夏樹
だろ?
春菜
お兄ちゃん、そろそろ帰らないと
夏樹
そうだな
夏樹
邪魔したな
春菜
お邪魔しました
ゆあん
…ヒロくん、何か言いたげだったけど
ヒロ
…冬夜さんが言ってたこと、分かる気がして
ゆあん
そうなの?
ヒロ
うん
ヒロ
…大会ではっきり分かると思うよ
ゆあん
?
夏樹
あー腹立つ💢
夏樹
何が欠けてるだ
夏樹
教えてきたのは向こうなくせにさ
春菜
うん…
夏樹
どうしたんだよ昨日から
春菜
…なんでもない
夏樹
怪しすぎだろ、双子の感で分かるっての
春菜
いや…その…
夏樹
何
春菜
…言いずらい…
夏樹
何、あの二人のどっちかに惚れたの
春菜
((ギクッ
夏樹
図星か
夏樹
どっちに惚れたわけ
春菜
…ヒロさんって人…
夏樹
あー…まぁ顔はイケメンだしな
夏樹
好きだからって本番で手抜くなよ?
春菜
それは分かってるよ、
夏樹
絶対に勝つぞ
春菜
うん
夜
ヒロ
はぁ…今日も疲れた…
ヒロ
俺達が選ばれたのは…えとさんのおかげかもね…
ヒロ
そうだ
ヒロ
プルルルル…📞
えと
『はい、もしもし』
ヒロ
あ、えとさん
えと
『ヒロくん?どうしたの?』
ヒロ
えとさんと話したくて…
えと
『何かあった…?』
ヒロ
ううん、ただ…練習大変だっただけだよ
えと
『お疲れ様…ヒロくん』
ヒロ
ありがとう…
ヒロ
ねぇ…えとさん
えと
『?』
ヒロ
俺達…今回の大会、えとさんのために吹くよ
ヒロ
えとさんに届くように…
えと
『嬉しい』
えと
『じゃあ私も、ヒロくん達のこと考えながら吹くよ』
ヒロ
ありがとう…
ヒロ
俺…えとさんやうりさんが居なくなって…不安だった
ヒロ
でも…皆でまた演奏するって決めたもんね…
ヒロ
2人に追いつけるように…俺達頑張るよ
えと
『応援してる…私も、皆で演奏したい!』
ヒロ
ありがとう…えとさん…
えと
『ヒロくん…?』
ヒロ
大丈夫…大丈夫だよ
ヒロ
…好きだよ…((ボソッ
えと
『?なにか今言った?』
ヒロ
ううん、何も
ヒロ
…おやすみ、えとさん
えと
『うん、おやすみ』
ヒロ
大丈夫…
ヒロ
あの二人に欠けてるもの…
俺達はもってる…