テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あの、ノベルの方が絶対いいんですよ。だけど出来ないのですいません
静かな雨の降る午後だった。 高校三年生の**ゆあんくん**は、屋上のフェンスにもたれて空を見上げていた。 進路も将来も、何もかもがぼんやりしている。周りは受験の話ばかりで、自分だけが取り残されているような気がしていた。 そこへ足音が近づく。 「またここにいたのか」 振り向くと、幼なじみの**うり**が立っていた。ぶっきらぼうな声。でも、その目はいつも優しい。 「……別に」 そっけなく答えるゆあんくん。 本当は不安で押しつぶされそうなのに、誰にも弱音を吐けなかった。 うりはフェンス越しに街を見下ろしながら、ぽつりと言った。 「俺さ、東京の専門学校、受かった」 その言葉に、ゆあんくんの胸がぎゅっと締めつけられる。 「そっか。おめでとう」 笑ったつもりだった。でも声が震えた。 うりは昔から絵が好きだった。誰よりも努力していたことも知っている。だから応援したいはずなのに――離れていく現実が、どうしても怖かった。 沈黙が流れる。 やがて、うりが真っ直ぐゆあんくんを見た。 「俺さ、お前がいなかったら、ここまで来れなかった」 「……は?」 「中学のとき、俺が絵やめようとしたの、覚えてるか?」 覚えている。 大会でボロボロに負けて、うりが自分のスケッチブックを破り捨てた日のこと。 あのとき、ゆあんくんは言ったのだ。 “好きなら続けろよ。俺はお前の絵、好きだぞ” たったそれだけの言葉。 「お前の一言で、俺は続けられた」 うりは照れくさそうに笑った。 「だから今度は俺の番だ」 風が強く吹き抜ける。 「お前、逃げてるだろ」 核心を突かれ、ゆあんくんは何も言えない。 「お前、ずっと音楽やりたいって言ってたじゃん。ギター、毎日弾いてたくせに」 胸の奥に閉じ込めていた夢が、音を立てて揺れる。 「でも、才能なんてないし……」 かすれた声。 すると、うりは一歩近づいた。 「才能あるかどうかなんて知らねぇ。でもさ」 真っ直ぐな視線。 「俺は、お前の音楽が好きだ」 その言葉を聞いた瞬間、ゆあんくんの視界が滲んだ。 誰かに「好きだ」と言ってもらえることが、こんなにも救いになるなんて思わなかった。 雨が止み、雲の切れ間から光が差す。 「東京行っても、連絡しろよ」 「当たり前だろ」 「……俺も、挑戦してみる」 ゆあんくんがそう言うと、うりはにっと笑った。 「それでこそ、ゆあんだ」 卒業式の日。 二人は駅のホームに立っていた。 電車が近づく音。 「じゃあな」 「またな」 ドアが閉まり、ゆあんくんは走り出した電車を見送る。 胸は寂しい。でも、不思議と前を向けていた。 ポケットの中には、うりがくれた小さなスケッチブック。 最初のページには、こう書いてあった。 “お前の音楽が、誰かの光になりますように” ゆあんくんは空を見上げる。 離れても、夢はつながっている。 そしていつか―― それぞれの場所で、胸を張って再会できる日を信じて。
どうすか
見にくいよね。ごめんw
最近忙しいから出せないかも😭
コメント
1件
コメント失礼します。 からぴちのルールはご存じでしょうか。 こういったえちな投稿は、からぴちを使って投稿しないでください、