海色ダイアリー非現実的？！結亜四季編

第15話

心が消えるまで……第5話耳と意識の感覚編最終回

2024年05月07日

#海色ダイアリー

#結亜四季

Momone0728

ついに最終回！

どんな風に終わっていくかはお楽しみに！

恋愛要素を入れていくのは、違うお話で！

Momone

このお話も入れるよー！

それではどうぞ！

目が見えなくなった今

もう終わりって思った

でも、奇跡は起きるの？

起きたら、いいなあ

今日も入院しているの

目が見えなくなることは、想像以上に、辛かった

触られたのも分からないし、目の前も真っ暗だから何がどうなっているのかも分からない

もしこの状態で耳も聞こえなくなるって思うとゾワゾワってしてしまう

案外、耳と意識が無くなるって、楽なことかもしれない

まあ、まずこの病気自体かからなきゃいい話なんだけど………

By語り手

一方研究室では……

医者

これは、すごい発見ですよ！

ある有名な医者が興奮気味に研究員にたずねた

研究員

確かに、とても驚きの研究員ですね！

医者

この血液の持ち主は、なんて言いますか！？

研究員

それはお答えできませんが、中学1年生の女の子です

医者

なるほど………

医者

これなら、薬かワクチンができるかもしれない！

研究員

僕の方も、すぐに研究します！

研究員

この血液、なんて名詞にしましょうか？

医者

………そうだな、この血液の異種な種類。ズバリいうと、この血の名詞は……………。

看護師さん(三崎)

結亜ちゃ〜ん。結亜ちゃんに会いたいって子連れてきたよ！

え？

神子

結亜ちゃん！

結亜

あ、この声は神子(みこ)ちゃん？

彼女の名前は吉原神子ちゃん

同級生でさっぱりした女の子

今はとても仲良くしていてお互い下の名前で呼べるほどに！

神子

結亜ちゃん、学校に行ってない間大変だったんだね

神子

目も、もう見えないんでしょ？

結亜

う、うん。そうだね

神子

それでね、勝手に第6感覚喪失症調べたの

神子

重い病気なら、言ってよ

結亜

でも、心配かけたくないよ

はあ、と大きなため息を吐かれた

神子

じゃあ、立場を逆にしてみなよ

神子

私でも誰でもいい。

神子

もし急に誰かが死んでて、原因は昔からある持病

神子

でもその子は心配かけたくないからって秘密にしてたの

神子

どう思う？

結亜

ゔ、後悔します

神子

でしょー？

神子

もし直せない病気にかかったとしても絶対に伝えること！いい？

結亜

は、はい

神子

もー、わたし、説教するために来たわけじゃないのに〜

神子

ミュージックビデオ持ってきたの！

神子

色々あるよ！

神子

クラシックからポップスまで！

結亜

え？もしかして……

神子

………ふふん！

神子

あのFlowersの曲もあるよ！

結亜

わあ！ありがとう！

神子

いい？だからあなたがもう話せないとか、許さないからね？

結亜

………うん

そっか、もうしっているから心配かけちゃったなあ

神子

もうそろそろいかなきゃ！

結亜

あ、うん。わざわざありがとう

神子

どうもどうも

神子

またね結亜ちゃん！

結亜

うん！

数日後

頼

……失礼するぜ

結亜

え！？この声、もしかして頼先輩！？

頼

よ！久しぶり！

結亜

わあ、久しぶりですね！

頼

はあ、心配したぞ

結亜

すみません

頼

だって、俺の嫁候補がもうすぐ意識不明になるかもって、大変じゃねえか！

結亜

心配かけてすみませんでした

結亜

そして、嫁候補じゃないです

頼

はいはい。照れ隠しはいいって！

結亜

違いますよー！

うう。見れないけど、絶対頼先輩私の頭撫でてると思う

なんでかって…………勘？

四季

お邪魔します

一星

結亜やっほー！頼先輩もやっほー！！

二葉

結亜、入るぞってお前！

五河

頼先輩！

三月

あ、あいつ

頼

はあ！？
先輩に向かってその口調はなんだ！

頼

はあ、まあでも今は病人がいるからなあ

頼

口喧嘩はお預けだ

結亜

私は構いませんよ

頼

…………かわいい

二葉

お前！調子に乗るなー！

五河

頼先輩！結亜ちゃんからかわないで！

頼

へいへい。わかったよ弟候補

一星

いや、オレらの弟ですけどね！？

五河

もー！からかんないでよー！

この会話の風景、どんなふうなんだろう

きっと、楽しいんだろうなあ

もう、この会話も聞こえなくなっちゃうのかなあ

結亜

み…………か……よ

頼

ん？なんか言ったか？

結亜

いえ何も

四季

(悲しいなあ)

四季

(きっと、結亜ちゃんは、)

四季

(みんなといたかったよって、言ったんだろうな)

加恋

結亜やっほー！

ママ

結亜ちゃん

結亜

もしかして、ママと加恋ちゃん？

加恋

そうだよって、そっか、目、もう見えなくなっちゃったんだね………

結亜

うん

加恋

あはは、結亜〜

加恋

私こっちにいるよ〜

結亜

うーん。ここ？

加恋

結亜、顔変わってないよ

結亜

だって体動かせないんだもん！

結亜

動かしたか分からないんだもん

加恋

でも、結亜にあえてよかったよ！

加恋

また会うから！

結亜

うん！ありがとう

今私はYouTubeである動画を聞いている

勝手に流しているんだけど、たまたま流れたのが、『最後に見るなら、どこ？』という内容

『あなたは、もし、明日死ぬかもしれないって言う時に、どこへ行きますか？』

『故郷？思い出のある場所？楽しいかった場所？』

『それは、あなたが決めることですよ』

『悔いのないよう、注意してくださいね』

結亜

私の、思い出の、場所……

結亜

そうだ、私タイムリミットの時間にあの場所で、四季くんと一緒に-----に、行きたい

なぜか、私はママでもない四季くんの声を聞いて、この世を去ろうと思ったの

そして、とうとう今日が、耳と意識が無くなる日

私は数日の間で、いっぱい楽しいことをしたの

頼先輩は受験生だからってあまり来れなかったけど、絢香ちゃんのお母さんとお父さんが来てくれたんだ

お話がとても面白かったのを、今でも思い出せる

みんな、本当にありがとう

迷惑かけてごめんね

きょうは、四季くんが来る日。

ふふちょうど良かった

四季

でね。～～～～～

結亜

うんうん

四季

～～～～だったんだ

結亜

え！？そうだったの！？

四季

あはは、うん

四季

いっぱい喋っちゃった。

四季

ごめんね。何かして欲しいことある？

結亜

うーん。それじゃあ、2つ、いい？

四季

え？うん

結亜

今。何時かな？

四季

えっとね

四季

今は………2時ちょうどだよ

四季

あと………2時間……だね

結亜

それじゃあ、病院のある抜け道に海が見えるところがあるの

結亜

そこに、行ってくれる？

四季

う、うん

結亜

私、そこ見ていたいの！

結亜

見えないけど、目は見えてるから

四季

………うん

四季

じゃあ、車椅子にするね

四季

看護師さんに、伝えるね

結亜

ありがとう

結亜

ねえ、夏目結亜

私

………私？

結亜

そうだよ

結亜

ねえ、あなたは特別な----なの。

結亜

だから、想像さえして入れば、治っちゃうよ？

私

？なにが？

結亜

…………体が

四季

結亜ちゃん？

結亜

へ？

四季

行くよ？

結亜

あ！うん！ごめんね！

結亜

じゃあ、よろしくお願いします！

四季

はい。それでさ、もうひとつのお願いは？

結亜

それは、着いてから

四季

わかった

車椅子を揺らしている音がするからいま四季くんは私を海の場所に移動させているんだと思う

四季

わあ、本当だね

四季

海の波の音がするね

結亜

うん！

四季

どこで知ったの？

結亜

病院を探索したときに見つけたんだよ

四季

そっかあ

結亜

ねね！今何時？

四季

今は、あともうすぐで3時だよ

四季

あと5分

結亜

うん。わかった

しばらく沈黙が続く

ザザーン、ザザーンと一定の速さで心地よい波音が聞こえる

目が聞こえない分、耳が聞こえやすいみたい

結亜

よかった。最後に波音が聞けて………

四季

最後って。意識は失うけどまた回復するよ。絶対

結亜

………あはは。うん。そうだったね

結亜

それでさ、伝えたかったことなんだけどね

四季

うん？

結亜

もう、私の意識が無くなったら、忘れて

四季

………….え？

結亜

私のことを、忘れて欲しいんだ

四季

な、んで？

結亜

………

お願い四季くん。わかって？

四季

な、んで？

四季

ぼくは、そのお願い聞けないよ

結亜

わかって欲しいの

結亜

私に囚われてたら、四季くんの未来を壊してしまうの

結亜

四季くんは、これからがあるの。

結亜

大人にもなるし、好きな人とかも、できるの

結亜

だから

四季

やめて

結亜

っ！

四季

なにがあっても

四季

結亜ちゃん。ぼくは、忘れたくない

四季

それにね、ぼくはね、結亜ちゃんをす…………

結亜

…………う……ん

耳が聞こえなくなってくる

意識も

遠のいでくる

ああ、もうダメだ

波音が、消えた

何もかも、消えていく………………

By四季

なんで？

なんで！

…………ぼくは

四季

それにね、ぼくはね、結亜ちゃんをす…………

結亜

………………

四季

っえ？

な、んで？

四季

どうしたの？結亜ちゃん！

どうして、

四季

結亜ちゃん！

四季

結亜ちゃん！

人形みたいに何も喋らなくなったの？

結亜ちゃんは真っ直ぐ見ていて真顔で何も反応しなくなったんだ

四季

っえ？

時刻はまだ3時丁度

四季

なんで！なんで！

結亜ちゃん、嘘ついたの？

4時って、嘘をついたの？

まだ、言ってない、言ってないよ！

四季

好きって、言ってないよ、結亜ちゃん！

四季

うそ、嘘だ嘘だ

相変わらず遠くを見てぼっとしている

もう表情がない

ずっと真顔だ

すぐそばにいる、隣にいるのに！

…………遠くに感じる

四季

結亜ちゃん………

しら、せなきゃ

だれかに……………

だれか、に

お医者さん(真木)

あ、夏目さんこんにちは、って、夏目さん！？

四季

あ、病院の方ですか？

四季

結亜ちゃ、夏目さんをよろしくお願いします

お医者さん(真木)

もう、3時に……

四季

っ！知っていたんですか？

お医者さん(真木)

はい。なんでも私が時間を伝えたんです

四季

そう、ですか？

お医者さん(真木)

夏目さんは嘘をついて欲しいとも、言われたんですよ

四季

なんで、そんな……

お医者さん(真木)

憶測でしかないんですけど、

お医者さん(真木)

やっぱり、寂しく思って欲しくなかったんだと思います

お医者さん(真木)

それか、あなた、橘さんと2人になりたかった、とか

四季

っえ？

お医者さん(真木)

恋人なんでしょう？

四季

ち、違いますよ

お医者さん(真木)

あれ？じゃあ夏目さんは…………

四季

？？

お医者さん(真木)

まあ、橘さんと一緒にいたかったんでしょう

お医者さん(真木)

それではこれから夏目さんに意識回復の薬を注入します

四季

え！？

四季

そんなのできたんですか？

お医者さん(真木)

保証は、ありませんが

四季

っ！

お医者さん(真木)

力を尽くします

四季

あ、ありがとうございます！

お医者さん(真木)

午後に行いますので

お医者さん(真木)

夏目さんの保護者に伝えて置いてください

四季

ちなみに、夏目さんのお母さんには……

お医者さん(真木)

はい。本当の時刻を伝えております

四季

そう、ですか………

お医者さん(真木)

それでは、失礼します

お医者さん(真木)

夏目さ〜ん。動かしますよ〜

結亜

……………

結亜ちゃん、どうして最後にぼくと一緒にいたかったんだろう

五河

あ！しい兄！

一星

おかえり〜

四季

ただいま

三月

四季、何かあったか？

四季

え？

三月

大丈夫な顔には見えねえぞ

三月兄さんは、なんでもお見通しなんだね

四季

結亜ちゃんが、全ての感覚を失ったんだ

五つ子全員

！！？？(四季以外)

一星

え！？でも、4時のはずじゃ！？

四季

うん。3時だったみたい

三月

なんで、あいつは嘘を………

五河

う、ぐすっ

一星

五河、大丈夫だ

二葉

なんで、結亜は嘘を？

四季

………わからない

四季

とりあえず、病院に行こう

五河

頼先輩達も呼ぶ？

二葉

だめだ

一星

いいぜ！

二葉

なぜ！？

一星

なんで！？

一星

だ、だってみんな連れてきた方がいいだろ！？

二葉

病室にも人とかいるし、大勢の病室に人が来ると大変だぞ！？

一星

そ、そうだよな

四季

じゃあ、5人たちで行く？

五河

うん！

四季

それとね、午後辺りに結亜ちゃん、薬を注入するんだって

一星

え！？

五河

なんの薬！？

四季

感覚全てを戻す薬

五つ子全員

！！？？(四季以外)

二葉

でも！？薬はできないって！

四季

研究員を重ねて、期待は出来ないけど出来たんだって

一星

ま、まじか！

五河

それじゃあ、結亜ちゃんは！

二葉

いや、でもな

三月

期待はできないって言ってる時点で、な……

五河

………そっか……。

三月

………とりあえず、結亜に会おうぜ

一星

そうだな

二葉

もうそろそろ行くか

五河

うん

四季

だね

By語り手

それから、五つ子達は何度も、何度も結亜の病室に通っていた

それから、2週間意識不明だったある日のこと

ん………

目の前が、真っ暗？

この感覚って、私、意識がある？

By結亜

ど、どういうこと？

ねえ

え？

頭から語りかけられた感覚がした

この、声！

結亜

ねえ、私

私

っ！

目の前が、急に明るくなったんだ

結亜

ねえ！私！

私

ど、どういうこと！？

結亜

お疲れ様！

私

え、ええ？

結亜

だって病気でずっとストレスだったでしょ？

結亜

だから解放されて、良かったじゃん！

私

え、ええ？ちょ、ちょっと待ってよ！

私

そ、それって………

結亜

うん！感覚全てが無くなって意識が無くなったから、よかったね！

私

え、ええ？

何を言っているのか全く理解できないよ……

結亜

ねえ、もし望むなら元に戻りたい？

私

え？

結亜

あなたはね、特別だから回復できるんだよ？

私

ど、どういうこと？

私

私は特別なんかないよ

結亜

ううん。あなたは特別………

結亜

まあ、そんなことは置いておいて、どうなの？みんなに会いたい？

私

……うん。会いたい

結亜

おっけー！

結亜

じゃあ。またくらいところに行って！

私

ど、どこそこ？

結亜

大丈夫！私が案内するから！

結亜

それでね、強く帰りたいって思うんだよ

私

そ、それでいいの？

結亜

うんうん！

結亜

じゃあ、くらいところに飛ばすから、強く思ってね！

私

わ、わかった

私

ねえ、あなたは？

私

あなたは、誰なの？

結亜

私？私はね………ふふ！

結亜

明日の、私！

私

っ！わかった。頑張るね

結亜

うん！

結亜

じゃあ、飛ばすよ〜

私

さっきから飛ばすっどう

急に体が浮き、飛ばさせれる

私

きゃあああああ！！！

結亜

ばいばーい！

ここって

結亜ちゃん……

結亜、起きないな

人形みたいだな

声をかけても、動かないな

もう2週間はたったよな

え？どんどん聞こえて来た

ボク、結亜ちゃんに会いたいよ

五河くん……

僕だ

ぼくもだよ

会いたい、な

結亜ちゃんに、会いたい

私も、会いたいよ

四季くん達に、

みんなに！

会いたいよ！！

この既視感。、これは

予知夢だったんだね

ちゃんちゃんと、外にスズメのさえずりが

結亜

あ、れ？

ここって、私の家？

結亜

あ、意識も、耳も

結亜

目、目も見える！

結亜

も、もしかして！

結亜

私は１階へと降りた

私はキッチンへと向かい、冷蔵庫を開ける

結亜

っあ、あった！

そこにはオレンジジュース

物を触った感覚がある！

結亜

匂い、する！

結亜

あ、味は………

結亜

甘酸っぱい！

結亜

私、

思わずその場に座ってしまう

結亜

戻ったんだあ

結亜

よ、良かったあ

解放感がある

ずっとストレスだったのかもしれない

結亜

ほんとに、良かったあ

何より、これでみんなと会える！

自分で手を触る

久しぶりの体の感覚

ほんとの本当に、戻ったんだ！

四季

お邪魔します

五河

こんにちは！

二葉

こんにちは、今、おばさんいないんだよな？

三月

よお。てことは結亜だけか

久しぶりのみんなの声

私、まだみんなには意識不明って状態なんだよね……

どうやって声かけよう？

四季

キッチンに行ってくるね

え！？

足音が近づいてくる

ドキドキと鼓動が脈打つ

四季

っ、え？

結亜

っ！

四季くんとバチッと目が合う

時間が、止まってしまったみたい

四季

ゆ、結亜ちゃん！！？？

五つ子全員

え！！？？/は！！？？

ドタドタと足音がして、みんなの顔が見えた

び、びっくりした！

結亜

えっと、

四季

ゆ、結亜ちゃん？

一星

結亜！？

二葉

っ、っ！

五河

え！？

三月

！

結亜

えっと、お、おはよう？

声をかけても全く無反応

ただただ私を驚いた表情でじっと見つめられているだけ

五つ子全員

よかったあー！！

結亜

ひえ！？

五河

結亜ちゃ〜ん！よかった！よかったよぉ！

結亜

ひゃ！？

急に抱きしめられてしまう

勢い余って後ろの冷蔵庫に頭をぶつける

うぐ、頭をぶつけちゃったよ！

一星

よかったあ！

結亜

い‪”‬！

今度は一星くんが乗っかってきたの

お、重い………

三月

………

今度は無言で三月くんが

重い重い！

でも、

嬉しい

二葉

ちょ、お前たち！

四季

結亜ちゃん下敷きだよ！？

一星

あ！やべ！

五河

ご、ごめんね結亜ちゃん

結亜

ゔゔゔ〜

結亜

とっても重かったし頭おもいっきりぶつけてとても痛いんだけど！？

五河

ご、ごめんね！

三月

でも感覚が戻ったってことだよなあ

一星

よかったなぁ

二葉

だな

四季

安心したよ

結亜

みんな、迷惑かけてごめんね

一星

全然！

二葉

迷惑なんかじゃない

三月

心配はしたけどな

四季

ちょっと、三月兄さん！

結亜

でも、本当によかった

五つ子全員

ああ！/うん！

結亜

あはは

また、みんなに会えるんだ！

私はみんなにあったの

すごく喜んでいたよ

私も、嬉しかったの

私は久しぶりに入院したりしたりリハビリしたりとお世話になった病院に行ったの

お礼を伝えに行くんだ

結亜

(どこにいるかな？真木さんと三崎さん……)

結亜

(あ、いた！)

丁度2人が歩いていたんだ

結亜

先生！看護師さん！

お医者さん(真木)

おお、夏目さん

看護師さん(三崎)

結亜ちゃん！

結亜

お久しぶりです！

お医者さん(真木)

お久しぶりです。

看護師さん(三崎)

久しぶりだね。

お医者さん(真木)

この後の調子はどうかな？

結亜

はい！大丈夫です！

結亜

何も不自由ありません！

結亜

先生、看護師さん、本当にありがとうございました！

看護師さん(三崎)

本当によかったよかった

お医者さん(真木)

これで、回復者2名だね

看護師さん(三崎)

あの後、ちゃんとした薬ができたの

結亜

わああ！すごいですね！

お医者さん(真木)

これは、夏目さんのおかげですよ

結亜

え？

看護師さん(三崎)

結亜ちゃんの血液は、一般の人と比べて違うの

お医者さん(真木)

悪い意味ではないよ

結亜

そ、そうなんですね！

私の血、特別なんだ………

お医者さん(真木)

この血を調べたら、薬ができてね。本当にありがとう

結亜

い、いえいえ！

お医者さん(真木)

それで、その、回復した人も、特殊の血液を持っていてね

結亜

そ、そうですか……

看護師さん(三崎)

結亜ちゃんの持っている血液は、『特別な血』っていう名詞にしたんだよ

結亜

そ、そうなんだ………

私の血が………

特別な血……

お医者さん(真木)

本当にありがとう。夏目さん

看護師さん(三崎)

元気でね！

結亜

はい！

そっか、私が、特別な血………

結亜

っ！

そういえば、夢の中でももう1人の私に特別って言われた

もしかして、そういう意味だったのかな？

今の私には分からない

分からないけど……

結亜

(今の私がいるのは、もう1人の私と、この血のおかげ、だよね？)

本当に、よかった

結亜

この病気に勝てたよ。パパ

次回予告！

ヴァンパイア

………うう

五河

ね！見てみて！

私たちはニュースを見る

ニュースキャスター

速報です。

ニュースキャスター

ここ3日、イギリスで謎の病、

ニュースキャスター

ヴァンパイアの病が発生しております

ニュースキャスター

ヴァンパイアの病気は、感染した人は強烈な血液を欲し、

ニュースキャスター

家族、友達、恋人構わず食らってしまう病です

ニュースキャスター

感染の原因は不明です

ニュースキャスター

そして、○‪✕‬時○○分、東京でヴァンパイア病に感染した男性が恋人に食らいついた速報が入りました

ニュースキャスター

恋人の女性は血液不足となり、重症です

ニュースキャスター

現在わかっていることは、男性に多いこと

ニュースキャスター

恋人、また他人に食らいつく

ニュースキャスター

噛まれている時は離さない

ニュースキャスター

感染してしまうと牙が生えることです

ニュースキャスター

まともに会話が出来なくなり、ギガ状態になります

四季

だめだよ。ぼくに、近づいたら

ヴァンパイアの青年

君は、特別な血なんだ

ヴァンパイアの青年

だから、君をいただく

結亜

どういうことなの？

ヴァンパイアの青年

この世界には、世界合わせて10人いないかいる程度に、特別な血を持つ人間がいる

ヴァンパイアの青年

お前は、あの第6感覚喪失症の病に勝ったのだろう？

ヴァンパイアの青年

それは、お前が特別な血だからだ

結亜

っ！

ヴァンパイアの青年

俺もやっと食事をとれる

結亜

や、やめてよ！来ないでよ！！

ヴァンパイアの青年

なに？抵抗するの？

ヴァンパイアの青年

ヴァンパイアは力が人一倍強くなる

ヴァンパイアの青年

大丈夫。痛くないから……

結亜

やだ！やめてよ！

結亜

………私が、

結亜

特別な血だから、狙われるの？

結亜

だから、四季くんたちの前で指をきっちゃったらおかしくなったの？

結亜

私のせいで、みんな苦しくなっちゃうの？

結亜

次回の題名は、『ヴァンパイアの五つ子』
結亜四季編、こっちも非現実的！？

結亜

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