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魔法

1 - 魔法

♥

601

2024年07月26日

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魔法

stxxx bl 赤青

適当に家出した時

おにーさんが拾ってくれた

うわ、若いね

駅前とか補導されちゃうよ

最初は酔っ払ってるだけだと思ってた

うちおいでよ

でもなんとなくついていって

そこからずるずる間違った道に 踏み込んだ

お兄さんはいつも笑ってた

笑ってるってよりへらへら

でもどこか安心した

おにいさんはいつも家にいない

あ、起きた?

…どこいくの?

んー、

しらなくていいんじゃない

そうやって誤魔化す

おにいさんは薬を飲む

たまに打ったり吸ったりもしてる

っあー、

針ささんない

飲めばいーじゃん

んー、

飲むのはちょっと

そういうと思い切り針を振り下ろす

い、ったー

そんな乱暴するのに

おれにもちょーだい

って言うと無言でラムネをくれる

いらないよ

そんないいもんじゃないから

って寂しそうな目をする

青さんはあつがりだ

えー、服それしかないの?

制服だけ

あー、じゃあ僕の服あげるよ

そういって差し出すのは半袖

そして黒いリストバンド

あー、これはいらないか

そう言ってリストバンドを そこらへんに投げる

青さんは外に出る時 リストバンドをつける

家ではあついからと外すし

タンクトップの時もある

でもその時は白い肌に 痛々しい傷が目立つ

腕は切り傷、足には注射後

普段見えないような場所には 明らかに他の人がつけた傷

こんなへらへらしてる人が

どうして傷つくのか

どうして薬に溺れるのか

 どうして自分を大切にしなくて

なんでおれには

どうして、なんで

全部が気になる

ねえ、

ん、?

あー、これ?

まぁ若気の至りってやつ

そういうとおれの手を引き寄せる

さわりたいの、笑

…うん、気になる

そう言って青ちゃんの傷跡を 優しく撫でる

青ちゃん、

なに、

全部聞きたかった

…なんでもない

でも詮索しないでっていう圧

なんでもないって言うと あまりにも嬉しそうだから

だからなんにも知らないまま 何ヶ月も過ごした

青ちゃんは俺に何もさせない

汚いものは全部自分で背負って

俺はその小さな背中にのっかる

そんな生活だった

でも最近の青ちゃんは辛そう

 薬も飲むようになった

なにしてんの、

でも何も教えてくれない

君のすることじゃないよ

何もしらなくていいから

青ちゃんは全部教えてくれない

でも一つだけ教えてくれた

なんでそんな優しいの、?

別に優しくないけど、笑

 まー僕みたいになっちゃいけないよ

若いってのは魔法だからね

魔法はいつかとけるんだよ

子供は汚れるべきじゃないんだよ

大人が守んないとね

まるで隠したい過去でも あるかのように呟く

いいもんじゃないよ

俺は何にもしらない

魔法の使い方も

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