夏祭りの終盤
花火の音が街全体に響く……
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これから毎年このときしか会えない彼に
いま、伝える…
いや…いま伝えなければならない…
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彼は
引っ越してしまうのだから
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バーーーーーーン!!!
ないこ
大きな花火の音
それは俺の声をかき消した
ないこ
if
俺の気持ちは彼には届かなかった…
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ないこ
if
ないこ
ないこ
if
ないこ
if
俺の恋は
花火と共に
静かに散っていった…
あれから7年
俺はいつもどおりホームワーク
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いつもどおりの仕事
変わらない毎日
いつしか俺は疲れ切っていた…
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ボーっとしていると机の隅においてあった写真が目に付いた
学生時代の俺とないこ…
ないこ…元気かな…?
if
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乾ききった笑い少し震えている声
あの夏祭りで伝えきれてないことを後悔し続け
今も尚思い出すと辛い
今は8月……もうそろそろ夏祭りが始まる頃だ
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もう一度しっかり伝えてみよう
7年前のようにはぐらかさないで
連絡先も知らない俺はただ来てくれることを願うだけだった…
夏祭り当日
今年もまたいつもの公園で彼を待つ
if
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不安もあるが彼を待つ…
ないこ
if
毎年見てはいるが今年は見間違える程変わっていた
ないこ
if
ないこ
if
人生でこの時間が1番の幸せだった
夏祭り終盤
あぁ…また夏祭りが終わってしまう…
………
ないこが帰ってしまう前に
伝えなければ…
もう…手遅れになるかもしれない。
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ないこ
if
いざというときに声が震える
言いたいことが上手く伝えられない
あぁ…俺…まだないこのこと…
好きやったんやな…
if
if
ないこ
if
バーーーーーーン!!!
あぁ…まただ…また…
花火の音にかき消されてしまった…
……今年も…前と同じなんやな…
ないこ
if
ないこ
if
ないこ
if
ないこ
ないこ
真剣なないこの顔
俺は口を開く
if
もう一度…もう一度…
if
ゆっくり……冷静に……
if
ないこ
if
ないこ
if
if
ないこ
if
戸惑いを隠しきれてないないこ
段々と耳まで真っ赤に染まっていく
ないこ
if
ないこ
ないこ
if
ないこ
if
ないこ
俺たちは花火の音と共に
唇を重ねた
好きだよ
コメント
26件
ピキャァァァァァアカミィィィィィイ ないふだゲッヘヘ((おまわりさーん?
え、かみ? 書くのうまなってない? え?え?え?