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始まりは、たった一つの嘘だった 。
いつもと同じ教室
でもある日から、少しづつ空気が変わっていった 。
友達
友達がそう囁いたけど 、俺は笑って誤魔化した
ya
でも ____
瞬く間に 、クラス中にその噂は広まっていった
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
俺はその噂を必死になって否定した
でも
クラスメイト
クラスメイト
誰も 、俺の話なんて聞いてくれなかった 。
そしてその噂は 、ついに1番聞かれたくない人に 。
放課後 、俺はなおきりさんに呼び止められた 。
no
なおきりさんの声はいつもより硬く 、距離があった 。
ya
no
信じてほしい相手に疑われる痛みが 、 胸の奥深くまで突き刺さる 。
なおきりさんは視線を逸らし 、小さく呟く 。
no
その言葉が 、俺の世界を崩壊させた 。
噂はやがて学校中に広まり 、俺は孤立した 。
クラスメイト
クラスメイト
ya
俺を嘲笑う声が 、嫌でも耳に入る 。
ya
no
家に帰っても 、なおきりさんは無言のまま 。
no
明らかに俺を嫌がっているのが分かった 。
ya
俺は、笑うのをやめた 。
これ以上誰にも嫌われたくなくて 泣くのさえ 、我慢した 。
ya
心の中が 、どんどん暗くなる 。
ya
自分自身を責め続ける夜 。
そして
俺の頭に 、 危険な思考が静かに忍び寄る 。
俺は 、自分自身を傷つけた 。
ya
隠れるように 。
バレないように 。
ただ 、苦しくて 。
今まで通りの日 。
クラスでは孤独で 、なおきりさんには無視されて 。
そんなある日 、学校が終わり 家の前に着いた俺は
ya
玄関の扉を 、開けることが出来なかった 。
もう 、限界だった 。
ya
もう何も抱えられなくて 俺は家の前から走って逃げた 。
暗い 。いつの間にか夜になっていた 。
ya
雨が降り出す 。
冷気が刺す 。
水が 体も 、心も濡らす 。
ya
どこを歩いているのかも分からない 。
ya
ただ 、涙と震えが止まらない 。
必死に明かりを避けるように 人の居ない路地へ 、路地へ 。
ya
ya
ya
side no .
僕も 、変化を感じてはいた 。
無理に笑う横顔 。
袖を引く手の 微かな震え 。
笑顔の奥の 、影 。
no
no
no
no
覚悟を決めて 、扉をノックする 。
no
no
… 返事がない 。
no
no
ガチャ
no
血の気が引いた 。
様子がおかしいと気づいた時には 、 もう遅かった 。
ゆあんくんが 、居ない 。
家に 、帰ってきてない 。
no
no
僕は考えるよりも先に 、家を飛び出した 。
no
no
声が枯れるまで 、何度も叫ぶ 。
走る 、転ぶ 。水が顔にかかる 。
それでも 、走る 。
守りたい人を 、守れなかった 。
そんな自分が許せなかった 。
家からかなり離れた路地裏
大粒の雨の中に 、小さく丸まる影がある 。
肩が震えて
冷えきった指先を握りしめ 、 必死に息をしている姿 。
no
ya
僕の声に ゆあんくんはびくっとして さらに隠れるように縮こまった 。
ya
その言葉に 、僕は崩れ落ちそうになる 。
震える手でゆっくり近づき 、 そっと背に触れる 。
no
その瞬間
堰を切ったように 、嗚咽 。
ya
ya
ya
僕は抱きしめながら 、涙を落とした 。
no
何度も 、何度も謝った 。
土砂降りの雨の中
互いに震えながら 、壊れた心を必死で繋ぎとめるように 。
side ya .
なおきりさんはコートを脱いで 、 俺にそっとかけてくれた 。
no
ya
腕を引かれ
まだ不安なまま 、それでも…
ya
小さな声が 夜に溶けた 。
no
なおきりさんは 俺の手を 、決して離さなかった 。
side no .
家に着くと 、僕はゆっくりとココアを淹れ ゆあんくんに毛布とカイロを渡した 。
ソファの端に座るゆあんくんは まだ怯えたような目で 、指を握りしめている 。
ya
ya
僕は即座に首を振った 。
no
no
no
ゆっくりと近づき 、手を包み込む 。
no
no
side ya .
no
no
そう言ったなおきりさんの声は 、 泣きそうなほど 優しかった 。
ya
ya
声が震える 。
何度も 、擦り切れるまで繰り返した苦しい独り言を 、 初めて外に出せた 。
涙が頬を伝う度 、 なおきりさんは親指で優しく拭った 。
no
ya
no
no
腕の力を弱めないまま 、 なおきりさんは 俺の髪を撫で続けた 。
次の日 なおきりさんは 、 無表情で 噂を始めた女子の前に立った 。
no
女子
女子は 、目を逸らした 。
no
女子
沈黙が答えだった 。
no
no
そう言い放ったなおきりさんの声には 、 迷いも遠慮もなかった 。
一瞬で教室の空気が凍った 。
女子
女子
女子は逃げるように立ち去り 、 噂はその日から急速に消えた 。
side no .
帰り道 、ゆあんくんは俯いたまま尋ねた 。
ya
ya
僕は 、微笑みながら言った 。
no
no
ya
ya
呟く声は 、泣き笑いみたいに震えていた 。
side ya .
その夜 、2人で布団に入った 。
なおきりさんが後ろから抱きしめてくる 。
ya
no
ya
no
no
俺たちの呼吸はゆっくりと揃い 、
だんだん瞼が落ちていく 。
眠りにつく直前 、なおきりさんの声がした 。
no
その夜 、俺は久しぶりに 涙を流さずに眠ることができた 。
雨も止み 、俺たちの距離にあった誤解も溶けていった 。
信じ合うことが 、 僕たちの絆をもう一度強くした 。
end .
最後まで見ていただきありがとうございます!! 頑張ったのでよければ♡ください♪