ららんみ
ららんみ
ららんみ
ららんみ
ららんみ
嗚呼、まただ。
クラスメイト
また。
クラスメイト
また。
クラスメイト
俺を視て嗤う。
俺は何も言えないのに。
母
ーうん、終わったよ。
母
ー分かった。楽しみだなぁ。
母
ーなんとか馴染めそうだよ。
母
ーうん、頑張るね。
まただ。今日は何をされるんだろう。
クラスメイト
ーいやだよ。
兎
クラスメイト
グイッ
バシャァァァ
ー助けて。
ー嫌だよ。
ー初兎ちゃん。
母
ーちっとも楽しくなんてないよ。
母
母
ーねぇ、助けてよ。
母
ー助けて。
こ
嫌だ。
また。
俺を視て嗤うんだ。
これが開戦の合図なんだ。
もう誰でもいいから。
どうか。
クラスメイト
ドンッ
どうか。
シュッ
兎
どうか。
ーねえ助けてよ
ー初兎ちゃん
ー初兎ちゃん!
こ
こ
クラスメイト
兎
ー助けてってば!
ー誰か!
母
そう、俺は声が出さなくて。
そのせいでよく嗤われて。
悪意が無い視線も
悪意しか無い視線も
これまで全部耐えてきた。
ー出せるように、頑張るよ。
あ、視られてる。
あ、嗤ってる。
これ絶対
ダンッ
こ
やっぱり。
兎
ーもう誰でもいいから。早く。
クラスメイト
ーこいつを止めてよ。
ー俺、痛いよ。
ーねぇ、助けて。
ー…血だらけの初兎ちゃんを。
兎
ドガッ
ー助けて。
ー俺、…胸が痛いよ。
ーでも、俺には止められないから。
ー誰か、助けて。
俺が声を出せないのはさ、
…初兎ちゃんの…せいなんだ。
前、こんなことがあった。
兎
クラスメイト
名前を呼ばれた瞬間
シャーペンが飛んできて。
兎
俺をシャーペンから遠ざけるために
初兎ちゃんに体を押されて。
こ
ドンッ
兎
俺は床に体を打って。
こ
声が…出なく…
クラスメイト
兎
クラスメイト
ダンッ
兎
クラスメイト
ガッ
兎
ーまって、初兎ちゃんは何も悪く無い
それからだ。あいつが初兎ちゃんをいじめているのは。
止めたいのに、俺には声が出さないから止められなくて。
一回、どうしても止めたくて力強くで間に入ったことがあったけど
「お前のため」ってキレられた。
まただ。
また、俺を視て嗤う。
「お前の仇だからなw」っていうかのように。
「初兎の惨めな姿見とけよw」と言わんばかりの。
クラスメイト
初兎ちゃんに。だろ。思い切り近づいて暴力を振るうくせに。
クラスメイト
嗤った。開戦の合図。
ドンッ
こ
コメント
4件
つづきはないのか、、、 やばいくらいおもしろすぎる
ららんみ様今回も素敵な作品です✨やばい、私、バカすぎてわからない。 でも、最後ないちゃんが声出ないと言う設定なのに、声が出ていた。それは、怒りで、初兎ちゃんがいじめられてる?からなのかなぁその様子を毎日見て苦しくなってより声が出なくなっていったというのも、考えられる。 すいません(>人<;)意味分からないんですけど、私なりの考察です...