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ないこ
えーと…
ないこ
い、いらっしゃーい…
ないこ
違うか
ないこ
…
ないこ
やっほー！
時間の流れが早く感じた
何も出来なくて
ずっと玄関の前で
君を待っていた
(インターホンの音が鳴る)
ないこ
…！
ないこ
は、はぁーい！
小さな音と共にドアを開ける
そこにはダンボールを抱えた彼がいて
無邪気に微笑むその姿を見て
思わず虜になりそうだった
いふ
こんばんは
いふ
ないこ！
ないこ
やっほー！まろ！
いふ
ん、やっほ！
ないこ
お仕事お疲れ様
ないこ
まぁ、あがって？
いふ
ありがと〜
いふ
感謝しかないわマジ
ないこ
感謝してくれてんだ
いふ
当たり前やん
いふ
ほんまありがとう
ないこ
えっ、え〜？
あれ、今俺なんか
いふ
なー感謝してないと思ってる〜？
ないこ
いや、そんなこと
いふ
ないこありがとう！大好き！
ないこ
ぇ 、?
ドキドキ、してる…？
ないこ
ぁ、あーまあそこまで言うならいいよ
ないこ
許してあげるよ
ないこ
ん？
いふ
ないこ何言っとんのW
ないこ
ちょ、まろにのせられたー
いふ
ひーWごめんごめん
ないこ
はあwもういい！
りうら
ふぁぁ…
りうら
眠いな〜
りうら
何もしたくね〜
りうら
TikTokでも見ようかな…
りうら
んぇ？ないくん？
りうら
仕方ないなあ
いつもは相談なんてしてこない彼に
何故か少しの不安を感じた
ないこ
う〜……
いふ
どしたん
いふ
何話しとんの？
ないこ
ちょっ、だめ！
慌ててスマホを隠す
いふ
なんやねん
いふ
見せてくれてもええやーん！
いふ
ないこのばか
いふ
見ちゃうもんねー！
ないこ
ちょっ、まろおおお！
呆気なくスマホを奪われ
いふ
りうらやーん！何これ相談事？
ないこ
あ、いや…
いふ
俺には話せない事なん？
雰囲気が変わった
お説教をされるような
そんな暗い雰囲気
ないこ
違うけど…う
いふ
なあ、話して？
いふ
俺はないこの味方になりたいんよ
ないこ
その、違くて
ないこ
あの…、
言葉が出てこない
怖いわけじゃない
なのに
口篭るばかりで何も出来なかった
今の俺は惨めだ
恥ずかしくて辛くて
最早消えてしまいたかった
いふ
大丈夫
いふ
話してみて
ないこ
ぁ、の
ないこ
今……
ないこ
食べたいものがあるんだよね…
いふ
は？
あーあ
ないこ
だって今ダイエット中だし？
まただ
ないこ
怒られたくなくてさ〜
俺はずっと変われない
ないこ
だからりうらに聞こうと思って！
俺はまた自分に嘘をついた
まろにも、全部全部
いふ
なーんだあ…
いふ
良かったあ
ないこ
そ、そんな心配しなくても
ないこ
え
急に体を包まれる
いふ
なんかあったら言うんやで
彼の体温に包まれて
ないこ
ごめん
思わず謝ってしまった
これは嘘をついたことに対してなのか
上手く言うことが出来なかったことか
それとも自分に対してなのかな
ないこ
りうらー？ちょっといいかな…
りうら
うん
りうら
いいよ
りうら
おーい
りうら
あれ？
りうら
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不在着信
既読無視？
いつもすぐ連絡をくれるないくんが？
不安だな
ないこ
りうら！
ないこ
ごめんちょっと色々あってさ
りうら
あ、
りうら
良かった
りうら
大丈夫だよ
ないこ
あの、俺さ…
え？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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