主
主
主
主
主
好葉
好葉
主
主
主
ぼく、屋上で靴を脱ぎかけた時に
三つ編みの先客に、
好葉
三つ編みの女の子
声をかけてしまった。
好葉
小さな時からずっと可愛いものが好きだった
でも、みんなバカにしてきた
僕を産んだ母でさえも、気持ち悪がられた
可愛いものが好きで何が悪いの?
い○めはもちろん、酷いことされた
こんな世界もういやだ
来世は、女の子がいいな
口をついて出ただけ。
好葉
先を越されるのがなんとなく、癪だった。
三つ編みの子は、語る。
好葉
三つ編みの女の子
好葉
好葉
好葉
好葉
三つ編みの女の子
三つ編みの女の子
って三つ編みの子は、消えてった
好葉
好葉
と靴を脱ぎかけたらそこに
背の低い女の子
背の低い女の子、また声をかけてしまった。
背の低い子は、語る。
クラスでの孤独を
背の低い女の子
って
好葉
背の低い女の子
好葉
好葉
好葉
背の低い女の子
好葉
そうやって、何人かに 声をかけて、追い返して
僕自身の痛みは誰にも言えないまま
死にたくても
先客がいて
毎日生きてる
明日は先客がいないといいな
はじめて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人めかに会ったんだ
黄色いカーディガンの子
好葉
杏
家に帰る度に
増え続ける痣を
消し去ってしまうため
杏
と言った
口をついて出ただけ
ホントはどうでもよかった。
思ってもいないこと
でも、声をかけてしまった
好葉
杏
ああ、どうしよう
この子は止められない。
ぼくには止める資格がない。
好葉
好葉
好葉
杏
杏
好葉
好葉
今日こそは、誰もいない
ぼくひとりだけ
誰にも邪魔されない
邪魔してはくれない
カーディガンは脱いで
三つ編みをほどいて
背の低いぼくは
今から
好葉
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