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※irxs 白桃 水赤(表記→Ⅲ×IV Ⅱ×I) 吸血鬼 年齢・身長変更 血液表現等を含みます。 苦手・地雷な方はご注意ください
久しぶり?の人物紹介
I
IV
Ⅲ
Ⅱ
大まかな関係 その他説明
桃白→憎み憎まれの関係 水赤→搾取する側と搾取される側 喜→白 元気で面倒のいい吸血鬼 怒→桃 怒りっぽく口は悪いが根は優しい 哀→赤 怖がりで泣き虫だけど相手を思いやる心がある。 楽→水 人を虐めることが娯楽になっている吸血鬼
“吸血鬼“
人間の生き血を啜り、人間を食い物にしか捕えない化け物
そう言われているのは主に西洋。民話や伝説で知っている人もいれば、まとめられた本で知っている人もいるだろう。それくらい吸血鬼は知られている存在だ。
そんな吸血鬼が現在には存在しないと誰しもが思っているだろう
俺もそう思っていた独りだ。けれど吸血鬼は現代でものうのうと生きている
Ⅲ
IV
白夜を彷彿とさせる瞳に菖蒲の髪と新雪の肌は血色が悪く生気を感じない
血液が足りていない吸血鬼の殆どは人を殺す
容赦なく牙を突き立て身体中の血液を喉を鳴らながら血を啜る
幼少期に親を殺されている俺は出来るだけ吸血鬼とは関わりたくない
関わりたくないのに吸血鬼は俺を狙って声をかけてくる
IV
Ⅲ
IV
Ⅲ
迫ってくる餓鬼を手で制しながら通学路を歩いていると一人の生徒に、目が留まる
蘇芳香の髪と唐紅の瞳は見る人を強く惹き付ける魅力的な美少年
I
IV
I
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ちらりと隣を見ると花が咲いたようにふわりと微笑む
余程空腹なのか物干し欲しそうに俺をじっと見つめてる
IV
Ⅲ
視線に耐えられずシャツのボタンを数個外し、胸元を近付ける
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吸いやすいように屈んで肌を近付けると嬉しそうに牙を突き立てる
喉を鳴らして血を啜る音と時々漏れる 吐息に驚いて体が動く
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Ⅲ
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Ⅲ
IV
強く迫られたら上手く断られずに血を与えることはこれが初めて
痛みは感じなかったけれど時々漏らす吐息や肌に触れる髪は擽ったい
無理矢理体を引き剥がし慌てて制服のボタンを留めてその場から走り去った
Ⅲ
もうこれ以上吸血鬼とは関わらない
Ⅲ
IV
教科書を入れた重い鞄を持ち直して夕焼けに染まる道を歩く
前に進む度に小走りで追いかけてくる足音に、歩く足が自然と止まる
後ろを振り返るまでもなく相手は分かりきってる
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吸血鬼とは関わりたくないのに肩を落とされると放っておけなくて…
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吸血鬼を家にあげるのは少し抵抗があるけれど…こいつならいいか
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手を繋いで手を引くと分かりやすいくらい嬉しそうに微笑む
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I
夕方に吹く冷たい風に体を震わせながらマフラーを巻き直す
冬になるとマフラーは必需品だけれど 荷物が増えるからあまり着けたくない
I
ないこ先輩は皆の憧れの先輩。そんな先輩と少しだけれど会話ができて嬉しかった
会話といっても挨拶程度。会話と言えるかも分からない些細なやり取り
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I
トコトコと可愛らしい足音が聞こえてきて首をひねる
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I
稲荷センパイの顔に影が掛かって表情が上手く見えない。無言のままで返答が来ないから若干気まずい
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無言のまま肩を掴まれあまりの痛さに耐えられず体からじわりと血が滲む。
I
Ⅱ
Ⅱ
ちらりと見えた牙に対する恐怖心で足が竦み、その場に座り込む
座り込んだのを良い事に、稲荷センパイはニヤリと笑う
I
震える声で、震える手で、稲荷センパイの肩に触れたのは意味のない行動でしかなかった
I
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I
牙を突き立てられて首筋が痛むけれどそれだけじゃなくて…体がふわふわして力が抜ける
I
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悪いと思っていない謝罪を言われてもちっとも嬉しくない
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I
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靴下を脱いで冷や汗をかいている足を恐る恐る差し出す。
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足を這う冷たい舌に背筋がぞわりと 震える
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逃げるようにその場から立ち去ろうとするとすぐに腰を掴まれ簡単に捕えられる
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ひと針ずつ丁寧に傷口を縫う姿を見ると暴れる気が失せる
ピョコンと跳ねた髪の毛の手触りが良くて撫でる手を止めずに動かす
Ⅲ
IV
髪を撫でていた手首を思いっきり掴まれ組み敷かれてもちっとも怖くない
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Ⅲ
獣の癖に目の前に無防備な餌が居ても血を啜らないなんて…
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