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星野
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注意 ※VVT様のnmmn二次創作です ※ご本人様方とは一切関係ございません ※公の場での公開、共有等はおやめください
kn×sm 気づいて
星野
星野
kn
sm
kn
kn
机に突っ伏している彼の体を揺さぶる。
退屈な担任の話が終わり、真っ先に彼の元へやって来た。
彼の周りに人が集まらないのをメリットだと思う日が来るとは思ってもいなかった。
sm
sm
目を擦りながらこちらを覗き込んでくる。
気怠そうな目は、俺の目を真っすぐに見つめていた。
kn
kn
sm
kn
唐突に腕を引っ張られて体が強張る。
kn
sm
彼はあっさり俺の腕を離してしまった。
kn
笑ってみるが、少し悲しくなる。
もっと、体に触れていて欲しいなんて思ってしまう。
でもきっと叶わないということはわかっているから。
こうやってずっと、仲のいい友人として振る舞っている。
…変に意識してるのは俺だけなのに
sm
kn
声をかけられてハッとすると、目の前には顔を覗き込ませた彼がいた。
sm
sm
当然のように一緒に帰ろうとする彼に少し戸惑ったが、すぐに首を縦に振った。
kn
sm
普通に話すだけで楽しいとは、俺はどれだけ彼の虜になってしまったのだろう。
というか、彼と一緒に帰っている時点で夢のように思ってしまう。
なんども隠れて腕をつねったが、痛いものは痛かった。
そのうち話題も尽きて、何を話そうかという沈黙が場を貫く。
一か八かと、俺はとあることを口にした。
kn
sm
kn
sm
kn
声こそ無理やり落ち着かせたのだが、胸はどうも落ち着かない。
むしろ、口に出してからの後悔が俺の全身を包んだような気がした。
sm
疑問です、と言ったように首を傾げてくる。
…そういう可愛らしい仕草が、綺麗に整った顔に釣り合わなくて心臓がきゅうっとなる。
kn
kn
sm
sm
kn
一瞬なんと言われたのか理解出来ず、それが声に出てしまった。
おそらく今俺は、世界で1番間抜けな顔をしているだろう。
kn
sm
kn
これが恋愛の心理戦というやつか…!と妙に納得しつつ、俺は一つ提案を持ちかけた。
kn
kn
sm
kn
何に悩んでいるのかは知らないが、視線を下に落としていた。
その目を横から見つめていると、目がこちらを向き目線が合ってしまった。
sm
俺は心臓の高鳴りを抑えながら、彼からの質問を聞いた。
sm
いざとなって口から出て来た言葉は、なんとも腑抜けたものだった。
いや、淡い期待を彼に切り捨てて欲しかったのかもしれない。
「当たり前じゃん」
と、自分の感情を無意識に否定して欲しかったのかもしれない。
しかしその計画は破綻した。
kn
sm
彼の首は横に振られた。
…変な期待を増やさないで欲しい、と表面では懇願しているが、心の奥底ではやはり期待している自分がいる。
sm
声が少しだけ上擦ってしまった。
だが珍しく、彼に指摘されることはなかった。
sm
頭の中で考えを巡らせる。
一発で個人が特定できるようなことは聞きたくない。
現実を突きつけられてしまうからだ。
sm
結局安定を取ってしまった。
ここで"いいえ"と帰ってこれば諦められる。そう思っていた。
kn
sm
どうしてこうも、彼の前ではうまくいかないのだろう。
自身の情けなさがどうしようもなくなってきた。
俺は流れで、震えた声で聞いていた。
sm
否定してくれ、変に期待させないでくれ。
その想いに反して、彼は口を開いた。
kn
彼の腕は、酷く震えていた。
目の前の彼は俺には余裕そうに見えるのだが、実際何を考えているのだろうか。
今日の晩飯のことを考えているのか、はたまた…
…俺のことを、考えてくれていたりしないか。
と、なんとも可能性の低いことを妄想してしまう。
そんな自分が嫌になっていたが、彼の声でそんなことはどうでも良くなった。
sm
なんか推理してるみたいだな、と思いつつ素直に頷く。
kn
俺にとってはな、と思ってしまう。
彼にとってはきっと、数少ない知り合いの1人にすぎない。
仲が良いどころか、側から見ればきっとただの近所付き合いにしか見えていないだろう。
小さい頃から家が近いため、近所付き合いといえば間違いではない。
sm
彼は何かを知っているかのような反応をして、少しの間口を閉ざした。
kn
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kn
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口を滑らせてしまったのか、目を丸くして口元を覆ってしまった。
kn
sm
kn
sm
彼の顔は、夕日のせいか真っ赤に染まっていた。
揺らいでる瞳は俺を捉えていて、綺麗な赤紫に染まっていた。
…その瞳を、青紫に染められたら良いのに。
なんて、ナルシストも文豪も鼻で笑うような表現をしてみる。
sm
彼は大きく手を広げ、投げ出してしまった。
kn
sm
彼の体は夏なのに震えていた。
sm
同じ学年で、同じクラスで、仲がいい男…
…そういえば、こいつそもそもクラスに知り合い他にいたか…?
考えれば考えるほど深みにハマって、現実になってほしい妄想が頭を支配した。
蝉の声が、やけに大きく聞こえた。
sm
kn
走り出そうとする彼の手を掴んでしまった。 汗がぽたりと流れ落ちた。
sm
彼の顔は、熱でも出したかのように真っ赤だった。
kn
思わず手を離そうとした。
しかし彼はその手を押さえつけた。
kn
sm
彼はこちらを睨みつけるかのようにしながら言った。
sm
その発言の意図を理解したのは、家に帰ってからだった。
星野
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コメント
2件
もうほんとにだいすきなんですけどもっと伸びないとだめですよね
手のボディタッチって、そんな意味もあるんですね.. 金スマ尊すぎます、! 書くの上手過ぎます..✨(//∇//)