叶
……一応LINEで知らせとくか、
叶
くずはー?
叶
僕もうそろそろ家出るね〜
叶
…よし、
行くか…と思いながら
玄関へ向かい
いつも通りの靴を履こうとすると
がばっ、
急に後ろから抱きつかれる 感覚に陥った。
とはいえ家には彼と僕しか居ない
叶
…くずは?
葛葉
葛葉
……
葛葉
葛葉
早く、帰って来いよ…
叶
んふふ、わかってるよ~♪
顔は見えないが恐らく 照れているだろう
そう思いながら敢えて振り返らず
靴に足を通した
ー 外 ー
外に出ると人目を なるべく避けたいため
人気の少ないルートで 駅まで目指し
しばらく歩くといつも 通ってる駅に着いた
少し早く着きすぎたかな、
まぁいいや。
明那にLINEしとこ、
叶
あきな〜
叶
今どこにいるのー?
三枝。
三枝。
今は外に居ますね、!
叶
外のどこら辺にいるのー?w
三枝。
ん〜と、○○駅の
ちょっと前ですね、
ちょっと前ですね、
叶
僕その駅の所にいるから
一緒に行こーよ。
一緒に行こーよ。
三枝。
お〜!
ありがとうございます!
ありがとうございます!
三枝。
じゃあ待っててくださいね!
叶
はーい!
ー ○○駅 ー
やや会えるのを楽しみにしながら
当たりをキョロキョロと
していると
“叶さ〜ん!” と聞きなれた元気な声が聞こえた
三枝。
かなえさーん!
叶
ぉ。明那やっほ~!
三枝。
やっほー!
……ぁ、遅くなってすみません、、
……ぁ、遅くなってすみません、、
叶
いいよ いいよ〜
叶
若干僕の方が
早かったしね、
早かったしね、
三枝。
ん、なら良かったです!
叶
電車来るまで待とうか、
三枝。
はーい!