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この物語の主人公は… いつもと違う。“あの子”の話
麗華
もうすぐ1年生の入学式ね
蒼衣
そうだな。僕ももうすぐ3年だなぁー
この学園は、お金持ちの集まるお嬢様学校のようだ(共学)
麗華は､新高2の学園1番の美人でお金持ち｡蒼衣の彼氏目前と言われている。
蒼衣は､新高3の学園1番のイケメン｡2番目にお金持ちである。
入学式後の1年生は…
柚莉愛
さっさとﾀﾋね！ゴミ！カス！
結衣
そ､そうよ！貧乏人のくせに!
あかり
ご、ごめんなさい…
ゆ、許して…
ゆ、許して…
この あかり は､親の都合で引っ越してきたらしい。他の子より貧乏だといじめられている
学校に見つからないように隠れていじめている…
翌日
あかり
先輩…助けてください…
蒼衣
どうしたんだ？
蒼衣
君は…1年生の あかりさんか
あかり
先輩…同級生の女の子にいじめられているんです。
あかり
貧乏人、不細工って…
蒼衣
！！それは酷いな…あかりさんは大丈夫だよ。
あかり
え…？
蒼衣
僕はあかりさんの味方だよ。
あかりさんを応援している。
あかりさんを応援している。
あかり
！ありがとうございます…
麗華
(蒼衣…と、1年の…名前は確か…あかりさんね)
麗華
話はそこで聞いたわ。私もあなたの味方よ。
蒼衣
よかったな。あかり…さん！
あかり
わ､私はあかりで大丈夫です!
麗華
まずは…この学園は格差がひどいから…生徒会副会長と会長の私たちの傍にいるといいと思うの。
蒼衣
そうだな。
あかり
でも…麗華先輩は忙しいですよね…
麗華
いいのよ？そんなこと…
あかり
(蒼衣先輩とくっつきたいのに…)
麗華
(この子は…私たちの関係を知らないのね｡まぁ私も蒼衣の彼女ではないけど…)
蒼衣
まぁともかく。僕たちといよう。慣れてきたら2人でいいよ。
あかり
はいっ！
蒼衣
麗華、無事に帰れたか？
麗華
うん…
蒼衣
どうした？元気ないぞ
麗華
あ、あのさ…
麗華
（聞いてもいいのかな…)
蒼衣
どうした？
麗華
私のこと…どう思ってる？
蒼衣
…(僕は麗華を好き…だよな…)
蒼衣
ははは！麗華を好きに決まってるよ
麗華
なら…さ、私たち付き合わない？
蒼衣
…
麗華
…いいの。ダメならいいから
蒼衣
れ、麗華っ…！
麗華
なんで…私あんなこと言っちゃったんだろ
麗華
そりゃ…あかりさんを好きになるに決まってるわ
麗華
私…今まで多くの男性に…好かれているわ。あかりさん…に負け…
麗華
ううん。私の魅力が足りないのね。
麗華
そうよ！もともと蒼衣と私は付き合ってもないの。最初から私のことなんか好きじゃないのよ
麗華
でも…どうしよう…
蒼衣
なんで…僕はあかりを好きになっちゃったんだろう…
蒼衣
僕には元々麗華だけなのに…
蒼衣
待てよ…僕は麗華のどんな所が好きなんだ…？
蒼衣
…優しくて、頭も良くて……
蒼衣
あかりは？あかりは…
蒼衣
傷つけられても明るくて、元気で…健気で…少しおっちょこちょいな所も可愛いくて…僕を頼ってくれてるのも好き
蒼衣
…僕は麗華じゃなくてあかりを好きなのか…
蒼衣
麗華は僕のことを待ってくれてる。麗華になんて言えばいい…
あかり
…私は蒼衣先輩のことを好き
あかり
だって…かっこいいし私のこと気にかけてくれてるし…
あかり
…でも
あかり
麗華先輩と蒼衣先輩はとっても仲良しなんだ…
あかり
さっき結衣さんに聞いた
あかり
そして結衣さんは私の恋を応援してくれるんだって！
あかり
…でも麗華先輩は私たちが付き合うの嫌だよね。
あかり
どうすればいいの…
柚莉愛
ユイー、今日もあかりたんいじめに行こ
結衣
柚莉愛…それは駄目。
柚莉愛
は？てめぇどんな頭してんだよ
結衣
生徒会長さんも。
蒼衣
君たち、何してるんだ？
蒼衣
(あかりを好きと決めたらあかりを守るんだ…！)
柚莉愛
っ…うっせーな！てめぇに関係ねぇだろうがよ！
どんっ！！
あかり
きゃ！
蒼衣
あかりっ…！大丈夫か？
あかり
蒼衣先輩…
どき…どき…
あかり
(ま、まさかこのまま…き、キス！？)
柚莉愛
おいユイ！逃げんぞ！
結衣
柚莉愛っ…！
結衣
(このまま2人はキスをするのね。早く逃げてあげないと！)
蒼衣
(い、いいんだ。このまま…)
麗華
(あ、蒼衣と…あかり！)
麗華
あ、蒼衣…
チュッ…
麗華
(…嘘)
あかり
せ、せんぱい…
蒼衣
あかり…
あかり
好きです…！
蒼衣
ごめん…
あかり
…
蒼衣
先に言わせてごめん。僕はあかりだけの王子様になる。
あかり
…！
蒼衣
僕と付き合おう
あかり
はいっ…！
その日から あかり はいじめられなくなった。
蒼衣とあかりはラブラブな学校生活を送っていた。
麗華
…その後1年生の結衣さんから、3人で話をしてと言われた。
麗華
私は蒼衣と付き合う気は…
あかり
すみませ〜ん！
蒼衣
ごめん。遅れた
麗華
大丈夫。
麗華
2人は付き合ってるのね。
蒼衣
…あぁ
あかり
ご、ごめんなさい
麗華
…別にいいのよ
麗華
今日はお互いにはっきり言い合いましょう。
あかり
っじゃあ！
あかり
私は麗華先輩のこと嫌いです！
あかり
大っ嫌い！
麗華
…！
あかり
4月から首突っ込んで来ないで欲しかった！
あかり
そしたら私は蒼衣先輩ともっと早く付き合えてた！
柚莉愛
あ、先輩。
麗華
柚莉愛さん…？
柚莉愛
実は、私はあかりの仲間。
麗華
はぁ？
柚莉愛
あかりが蒼衣先輩と仲良くなるための手助け役。
麗華
そしたらあかりさんは…
あかり
…いじめられてなんかいません
あかり
さっきのは、面倒臭くなったからです
麗華
(落ち着いて。私)
麗華
蒼衣はこれを聞いて、どう思う？
蒼衣
(こんなことまでして僕と付き合いたかったのか)
蒼衣
…僕はあかりを好きだ。
麗華
そ、そうよね！
あかり
蒼衣先輩、今日カフェ行く約束だったでしょ！
蒼衣
そうだな
麗華
私のことなんかどうでもいいんでしょ。
蒼衣
ち、ちがっ！
麗華
私もうあんたらなんか知らない
あかり
先輩…！
麗華
な、何でもないよ！
麗華
さようなら
ダッ…
麗華
なんでよ…
麗華
うわぁぁぁん…
麗華
…私、これでよかったのよね
麗華
もういいの…
これは、とあるモブ子ちゃんのお話。
恋を諦めたモブ子ちゃんは…1番辛いかもしれない…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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