深夜……
寝静まる人々や
残業や風属性の灯りによって
照らされている街……
まだまだ人で溢れている街……
そんな灯りやざわめき
それさえ届かない地下室に
1人の少女が居た……
椿
……………
モブ①
お願いです!!どうかお許しください!!
モブ②
このようなつもりはなかったんです!!
椿
(-_-#) ピクッ
椿
「この様なつもり」???
椿
「この様なつもり」とは一体
椿
どんなつもりだったんだ???
モブ①
ビクッ!!
モブ①
ええ、えっと………
モブ①
こんなつまりってのはその………
椿
3
モブ②
決して組を裏切った訳じゃ!!
椿
2
モブ①
組の為を思って!!
椿
…………
椿
組の為を思って………
椿
そんな事は
椿
貴様等の様な三下が決めることでは無い
椿
猿の分際で……
椿
組の為???
椿
何様だ
椿
自分達が何をしたのかわかっているのか???
モブ②
そ、それは……
椿
わかっていない様だな
モブ①
しかし我々としては決して組を裏切った訳ではありません!!!!!!
モブ①
菊池組がこれからも裏社会を仕切るために!!!!!!
モブ②
そうです!!菊池組の為を思ってやったのです!!!!
椿
捨て駒の分際で
椿
目立つような真似は慎め
椿
自分自身の立場を弁えろ
椿
私達の生きるこの世界に
椿
やり直しと言う言葉が無いことをよく覚えておけ
モブ①
カタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ
モブ②
カタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ
モブ②
(あれ???)
モブ①
(ちょっと待てよ)
モブ②
(覚えておけって事は)
モブ①
(今回は見逃してくれるのか?!)
モブ②
(もしかしてもしかすると!!)
椿
なにを期待している
椿
貴様等には明日など来ない
椿
ここで終わりだ
モブ②
そんな?!
モブ①
どうかご慈悲!!!!
椿
慈悲?
椿
そんな物は貴様等がこの組に入る時に
椿
疾っくの等に与えている
モブ①
え?
モブ②
え?
椿
この私が貴様等の様な猿を
椿
「組の一員にした」
椿
これが私の貴様等に与えた慈悲だ
モブ①
そんなの慈悲じゃねぇだろ!!
モブ②
そうだ!!!!
モブ②
調子に乗りやがって!!!!
モブ②
お前みたいな15のガキが!!!!
椿
15の餓鬼………
椿
ふふ………(笑)
椿
くく………(笑)
椿
あーはははは!!!!
モブ②
何がおかしい?!
椿
15の餓鬼………クク(笑)
椿
そうかそうか(笑)
椿
貴様等からしたら私はまだ15の餓鬼か(笑)
モブ①
何笑ってやがる!!
椿
今貴様等は私の事を15の餓鬼と言ったが
椿
その15の餓鬼に媚へつらい
椿
頭を垂れ
椿
今まさに殺されそうになっているのは一体全体何処の何奴だろうな?(笑)
モブ①
ッッッ!!
モブ②
ッッッ!!
椿
もういい
椿
これ以上話す事は何も無い
椿
ここで死んで貰う
椿
龍雅!!
龍雅
はいはい
椿
始末しておけ
龍雅
わかったよ
その一言だけを残し
彼女は立ち去った
その後……
男たちの姿を見た者はいなかった
警察の捜査により発見された時には
実に惨たらしい姿だったという
どこまでも汚く淀んだ裏社会
そこが少女の居場所だった
まだ15歳の少女が
道の外れた人生を送っていた
彼女にとっての日常は
裏社会の人間として生きること
表社会で嘘をつくことだ







