○○○○が怖い

妹が、怖かった。

あの子は、何時も機嫌が悪かった。

理由はまぁ、その都度変わる。

思い通りに物事が進まないと直ぐに不機嫌になり

少しでも意見が通らないと不機嫌丸出しで話し出し、

自分のしたいことを、してはいけないと言われると、やりたいという気持ちが大きいほど癇癪も酷くなった。

でも、私や母、叔母も、其処までは｢またか｣って軽く済ませている。

だけど、私にだけは何時も当たりが強かった。

酷いときは

確かに、邪魔だった私が悪いのかも知れない。

通り道を塞いだら、誰だって邪魔だとか退いてほしいとか、思うものだから。

それでも、妹は、言葉多いのだ

精神を抉るような言葉を、淡々と、嫌味まがしい、人が言われたらもの凄く悲しい口調で、言い放つのだ。

時々、無性に死にたくなる。

包丁で首を切ろう

縄で首を吊ろう

薬を沢山飲もう

高いところから落ちよう

何度も試した。死ぬ勇気は、無かった。

幾度の季節が巡ろうと、妹の対応はひとつも変わらなかった。

生きるのが苦しい。でも、助けなんて来ない。助けなんて物はない。

それが、家族の当たり前の風景だから。

辛いって入っても、母は姉なのだから我慢しろと

嘆いてる私を見て、叔母は出来損ないだと言い罵る。

味方なんて在って無いようなもの。

そもそも、味方なんて居なかった。

そう呟いても、｢頑張れ｣しか返ってこない

人は、他人事になると適当な部分が多い。それは其で構わない。かくいう私も、その一人だから。

同情しろ、とは言いたくない。見ていて何がわかってるのか理解できないから。

ただ、この精神的苦痛からの逃げ道が欲しかった

罵られるうちに、暴言を笑いながら聞いてるうちに、心が可笑しくなっていったのは、嫌でも分かっている。

今朝のニュースをお伝えします。 昨日の午前８時頃、殺人事件が─

いつの間にか、人が死ぬのを救済と思うようになった。

異常だと、理解しながら。

なぜそう思うのかは、自分でもわからない。

でも、死ぬことが救済と、確かに思っている。

いじめで自殺

社会に馴染めず自殺

親からの虐待に耐えれず自殺

全てが、自分で自分に施した、救済に見えてしまって仕方がなかった。

死ぬのは逃げだのなんだの言われるが。逃げて何が悪いと言うのだろう。

逃げるが勝ち。そういうのだから、逃げたって良いじゃないか。

逃げた先が、死の世界だっただけなのだ。

自殺者は悪くない。ただ、苦痛から逃げるための救いが、其しか無かっただけなのだから。

｢疲れたら言ってね？休ませてあげるから。｣って言われたから、言ってみた。

結果、｢もっと頑張れ｣って言われた。

｢辛かったら言ってね。慰めるから！｣、そう言われたから、言ってみた。

結果、｢もう少し頑張ろう？｣って言われた。

｢何かあったらいってね？絶対助けるから！！｣そういわれたから、信じてそういった。

結果、｢自分から何かした？｣、｢自分で何とかしなよ｣って突き放された。

だから心を閉ざした人がいる。

｢信じて｣と言われて、直ぐに信じることができない人もいる。

そういう人たちを、助けたいと、救いたいと思う人もいる。

その中にも、｢どうして信じてくれないの！？｣なんて、ひどい言葉を投げつける人がいる。

なぜ酷いのか？……信じて裏切られて、信用するのが怖くなった人に対して、その言葉は鋭利な刃物と一緒のような気がするから。

でも、これらは全部、一個人の考えで、ひとつの考えにしか過ぎないもの。

でも、少なからず、私はそう思う。

喧嘩両成敗

この言葉が大嫌いになった。

私が悪い訳じゃないのに、二人で怒られるから。両成敗と言いながら、姉なんだからもっとしっかりしなさいって言われるから。

そういえば、気が付くと何時も何か言われてた。

罵りに比較、期待に急かし。こう考えると頭が狂いそうだ。というより、狂ってるのかもしれない。

いろんな重荷が重なって、立ち上がれなくなって

生きることをあきらめた。

私が悪いんだから、我慢しなくちゃ。そう思って、

今日も

｢生きるのを怖い｣と思いながら

生きてるの