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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

今日もターゲットを定めて、照準に合わせる。

可哀想に。今から殺されるというのに、あんな屈託の無い笑顔を浮かべちゃって…

でも、笑って死ねるなんてこれ以上無い幸福だろう?

自身も鼻で笑って、引き金を引いた。

テヒョン『あ、ジミナお疲れ様~』

ジミン『テヒョンアもお疲れ様』

テヒョン『どうだった?』

ジミン『面白かったよ』

ジミン『死ぬ間際まで笑ってた』

テヒョン『それは傑作だねㅋㅋ』

僕らは3年前から殺し屋をやっている。

老若男女関係無く、依頼されれば任務を果たすのみ

この仕事に感情を持ちいるなんて、以ての外で

いちいち同情してたら今頃精神崩壊しているだろう。

『パクジミン,キムテヒョン』

『至急司令室まで集合せよ』

ジミン『呼び出しだぁ』

テヒョン『怒られちゃうかな』

ジミン『何でだよㅋㅋ』

テヒョン『僕女の子襲っちゃったんだよね』

ジミン『お前、僕という存在が居ながら…』

テヒョン『嘘だよㅋㅋㅋㅋ』

僅かに電灯が点いてる長い廊下を歩き終わり、一際大きい扉をノックする。

ジミン『失礼します』

テヒョン『失礼します』

重い扉を開け、豪華な椅子に座るボスを見た。

ユンギ『新しい依頼が入った』

ユンギ『今回は、1つの小さい組織を潰して欲しい』

ジミン『どれくらいの人数ですか?』

ユンギ『噂によれば5,6人いるらしい』

テヒョン『それなら余裕だね』

ユンギ『油断だけはするなよ』

ジミン『了解しましたボス』

テヒョン『了解でーす』

ボスにお辞儀をして、出ようとした時

ソクジン『ユンギヤ~♡』

ジミン『え』

テヒョン『わあ』

ユンギ『…はぁ……』

ユンギ『いきなり出て来ないで下さいって言ったじゃないですか』

ソクジン『だってユンギヤが好きだもん』

ジミン『…失礼しました』

テヒョン『ユンギさんお幸せに~♡』

珍しく焦っているボスを背に、重い扉を閉めた。

ジミン『馬鹿、ボスになんて口利いてんだ…!!』

テヒョン『いいじゃん別に』

ジミン『殺されても葬式来ないから』

テヒョン『えー…恋人の葬式に来てくれないの??』

ジミン『お前が殺されなければいい話』

テヒョン『僕が死ぬ時はジミナも死ぬだろうね』

ジミン『まぁね』

部屋に戻り、僕は連射速度が速くリロード速度も速い銃を手に取り

テヒョンアは研ぎ澄まされた長いナイフと、護身用に単発の拳銃を腰に付け

その組織とやらを襲撃しに行った。

男1『誰だお前らッ!!』

男2『俺らのテリトリーに入ったからには覚悟出来てんだろうなぁ…??』

テヒョン『あはは、威勢が良いねぇ』

ジミン『雑魚の癖に喋んじゃねぇよ』

テヒョン『ジミナ毒舌~ㅋㅋ』

テヒョンアと背中を合わせ、任務を遂行した。

ジミン『はぁッ、はぁッ…』

テヒョン『久しぶりに楽しかった~ㅎㅎ』

ジミン『怪我してないか、?』

テヒョン『ちょっとだけね』

ジミン『は?此奴ら細切れにして海に捨ててやる』

テヒョン『やめてやめてㅋㅋ』

ガサッ…

ジミン『誰だ』

テヒョン『だーれだッ!!』

2人で後ろを振り向くと

ジョングク『あぅ…?』

ジミン『へ??』

テヒョン『うわああ、可愛いッ!!!!』

そこに居たのは、小さな赤ん坊だった。

目がくりくりしていて、ほっぺももちもちしてる。

綺麗な黒髪がふわふわで、思わず顔を埋めたくなるような赤ん坊だ。

テヒョン『きゃあ、小さいねぇ!!』

テヒョンアはその子を抱っこして、笑っていたけど

僕と目が合った時、考えている事は一致した。

『…殺してみる??』

何処から来たのかも分からない小さな赤ん坊に

テヒョンアは手持ちのナイフを

僕は銃を向けた。

ジョングク『きゃぁぃッ!!』

赤ん坊は目をキラキラさせて、しかも小さなむちむちの手を叩いて喜んだ。

ジミン『よし、保護しよう』

テヒョン『賛成』

ジミン『まず名前付けようよ』

テヒョン『ジョングク』

ジミン『…ジョングクって、』

テヒョン『だって似てるんだもんㅎㅎ』

ジョングク、というのはテヒョンアの弟で

丁度この子ぐらいの時に誘拐され、殺害されてしまった。

ジミン『…じゃあ、ジョングクでいっかㅋㅋ』

テヒョン『うん、ようこそジョングギ』

ジョングク『あぃッ』

ジョングギは力強くテヒョンアに抱き着いた。

テヒョン『んんんッ、可愛ッ』

ジミン『ちょ、僕にも抱かせろよ』

テヒョン『抱く!?抱くのは僕だけにしてよッ』

ジミン『いやそっちの抱くじゃないから』

テヒョン『どっちの意味でも、ジョングギは抱かせないから!!』

ジョングク『じょ、ぐぎ??』

テヒョン『あ"ぁぁぁぁ可愛いぃぃぃ』

ジミン『そう、君の名前はジョングクだよ』

ジョングク『ぐく!!』

ジミン『ん、良い子』

頭を撫でてやると、さぞ嬉しそうな顔をして笑った。

ジミン『可愛い…』

テヒョン『ジョングギ、僕はテヒョンだよ!!』

ジョングク『てひょ、!』

テヒョン『可愛いかよッ…!!』

ジミン『僕はジミン!!』

ジョングク『じみッ』

ジミン『やっぱりあだ名のチムで呼んでください』

ジョングク『ちぅ??』

ジミン『ぐっっはッッッ』

テヒョン『じゃあ僕も!!』

テヒョン『テテって呼んでご覧?』

ジョングク『てぇ!』

テヒョン『ぐっっふッッッ』

ジミン『どうしよう、この子今までの誰よりも破壊力凄いよ』

テヒョン『それな?』

ジミン『もしジョングギを保護した事がボスにバレたら、』

テヒョン『大丈夫だよ』

テヒョン『ボスは可愛い物に弱いから』

ジョングク『ぼしゅ?』

ジミン『絶対許してくれるなこの可愛さ』

ジョングギを抱え、ボスの元へ向かった。

ジミン『失礼しますボス』

テヒョン『失礼しますッ』

ユンギ『おぉ、お帰り……何その子』

テヒョン『僕達の子供です』

ユンギ『遂に結婚したのか、おめでとう』

テヒョン『ありがとうございます!!』

ジミン『いやいやいやいや』

ジミン『ボス、この子はさっき居た場所で保護した男の子です』

ユンギ『保護?』

テヒョン『名前はジョングクです』

ユンギ『ふぅん…』

ボスはジョングギを査定するように見て、こう言った。

ユンギ『駄目だ』

テヒョン『何でですか!!』

ユンギ『見た目に騙されるな』

ユンギ『赤ちゃん型のスパイ道具かもしれないんだぞ』

ジミン『ですが…!!』

ユンギ『駄目なものは駄目だ』

テヒョン『…最終手段だ』

テヒョンアはジョングギの耳元で何かを呟き

それを聞いたジョングギは笑顔で話した。

ジョングク『ゆぅいひょ、おねあいッ!!』

ユンギ『…ゆぅいひょ??』

テヒョン『ユンギヒョンって意味です』

テヒョン『ジョングギ、もっかい言ってご覧』

ジョングク『ゆぅいひょ、おねあい!!』

ユンギ『ッ……』

お、良いぞ良いぞ揺らいでる!

ソクジン『可愛いぃぃぃぃ!!!!!!!』

ジミン『また出たッ』

ボスの何らかの存在なんだろうけど、部屋のあちこちから出てくるから怖い。

ソクジン『この子名前なんていうの?』

ジミン『ジョングクです』

ソクジン『えへ、俺も名前呼んでくれる??』

テヒョン『…失礼ですが、お名前は?』

ソクジン『あれ、ユンギヤ紹介してなかったの?』

ユンギ『言う必要無いじゃないですか』

ソクジン『えー…』

ソクジン『俺の名前はソクジンですッ』

ソクジン『次いでに言っておくと、ユンギヤの婚約者ですッ!!』

テヒョン『え!?!?』

ジミン『ボスって婚約者居たんですね…』

ジョングク『しょくじん!!!!』

ソクジン『かわあああ、、』

ソクジン『これはもう保護対象だよね、ユンギヤ!!!!』

ユンギ『………………そうですね』

テヒョン『やった!!!!』

ジミン『じゃあ早速僕達の部屋連れていこッ』

テヒョン『うんッ!!』

ユンギ『お前ら』

ユンギ『…大切にしろよ』

ソクジン『いやぁぁぁぁぁ』

ソクジン『何その台詞!!イケメン!!!!』

『………………』

ボスがあんなタイプを好きになるんだな~とか思いつつ、ジョングギを我が家(部屋)に迎え入れる事にした。

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