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爺さんの語りもの

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爺さんの語りもの

5 - 爺さんの語りもの

♥

49

2021年03月29日

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ナレーター

笑う道化は液で染まるのか?

F

「ここか。出るって噂の廃墟は。」

F

俺は仲間と肝試しをするために、廃墟の下見に来ていた。

F

「うーわ笑。結構雰囲気あるなぁ。」

F

「もし微妙だったら他探せなんて言われてるけど…ま、面倒臭いしここでいいだろ。」

F

そして俺はLINEで「〇〇にしよう」と打った。

F

「10分くらい見たし、十分吟味した結果だ。ウンウン。」

F

「ん?なんだあれ?」

F

いつの間にかよく目立つ格好をした人が俺を見ていた。よくよく見るとピエロのようだった。

道化

「…………ル」

F

何やらボソボソと呟いているようだが、まるで聞こえない。

F

「気味が悪いな。」

道化

……ミ…ル

F

ソイツはだんだん俺に近づいてきた。

F

「ヤベェな。関わっちゃいけないヤツかも。」

道化

オオ...イミヲキル

F

「?」だんだん歌のようなものが聞こえてきた。

道化

オオキイミヲキル

F

「...大きい実を切る?」見れば確かにヤツの手には大きな果物っぽいものを持っていた。

F

「なんだよ。ただのパフォーマンスかなんかか?せっかくだし見てやるか。」

???

「ほれ、終いじゃ。」

流星

「きる、ねぇ。これってどっち?」

???

「うーむ、まあどっちでも結果は変わるまい。」

流星

「だな」

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