コメント
1件
j i y u n .
h o s o a k .
n a m j o o n ..
j i n ..
辺り一面にお腹が鳴ってしまいそうな程, 美味しい料理の香りがふわりと貸し切りグラウンドに広がる.
事務所の方から, ケータリングを持った追加スタッフさん達が手配されたようで, これで午後の撮影は多少は楽になりそう.
テヒョンさんが目を洗っている所を待っていると, 私の横を全速力で, ケータリングの用意されているテント目掛けて一目散に駆けていくマンネの姿が見えて少し微笑む.
j u n g k o o k ..
一番乗りに駆けつけ, もうすでに紙皿とお箸を持ち, スタンバイしているジョングクさん.. そんな育ちざかり, 食欲旺盛なマンネを暖かく見守るスタッフ.
t a e h y u n g ..
s o h y o n ..
t a e h y u n g ..
s o h y o n ..
t a e h y u n g ..
聞いているのか, いないのか. 何とも判別しずらい返事をして, やはり駆けてゆくテヒョンさんは一応, 成人済みのはずだ..
貸し靴の裏には, テープが貼ってあるため大変滑りやすい, 注意喚起をする, アーティストを怪我させては大変だから見守っておかなければ.
年上メンバーは割と落ち着いているので, ジンさん以外は問題無いだろうが, ジンさん, ジミンさん, そして特にテヒョンさんとジョングクさんが心配だ.
それにしても, ケータリングはいつも, 一流シェフの方が用意してくださるので, とても食べるのが楽しみ.. 疲れた重労働の後の食事程染みるものはないんだなぁ.
スタッフも所属アイドルも, 一緒に笑いあい, 語り合いながら食べる野外ケータリングは, とてもスタッフ間の中でも好評のようで, 監督も美術さんも, 早速食べている.
j i y u n .
s o h y o n ..
j i y u n .
s o h y o n ..
j i y u n .
s o h y o n ..
.. 先ほどまで, メンバーに対しての甘い声とは別の, 私だけにぶつけてくる先輩からの冷ややかな声が, 私の心を突き刺す.
.. お腹がすき, 早く食べたいという気持ちを抑え込み, 仕事なのだからと唇を噛みしめて, 私は空になった食缶を運び, 水に浸しに行く.
遠くの方で聞こえる楽し気な会話や, 美味しそうな匂いが私の空腹に刺さって, 余計に苦しい.
私よりも後に入った後輩でさえも, 食べさせてもらって, 楽しそうにしているのに, 私ばかりに雑用を押し付けてきて..
でも, 頑張って耐えなければ..
j i y u n .
s o h y o n ..
s o h y o n ..
j i y u n .
s o h y o n ..
きっと私は食べさせてもらえないのだ, きっと.
自分で言うのもなんだが, 私は先輩方に嫌われている, 特に同じメイクヌナの先輩方には.
通訳の仕事も兼ねている為, 常にメンバー達に付きっ切りの私は, よく一緒に居るため, メンバーに名前を覚えてもらっているし, ある程度親しいのだが,
他の先輩メイクヌナさん達は, 私よりメンバー達とのかかわりは少ない為, 中々名前を覚えてもらえなかったり, そこまで親しくできないそう.
それ故に, 妬まれたりひがまれたり, そのような汚い感情を日に日にぶつけられているのだ..
y o o n g i ..
暗い事ばかり考えては, 空腹を紛れさせて, 指定された仕事をこなしていたら, 後ろから低い声が聞こえてきた.
s o h y o n ..
y o o n g i ..
s o h y o n ..
y o o n g i ..
y o o n g i ..
不愛想に見える無表情だが, その手元にはおぼんがあり, ほかほかと湯気を立てているプレートが沢山並んでいた.
y o o n g i ..
y o o n g i ..
そういうと, 小さく柔らかく微笑んでくれて, 私はそっとトレーを受け取る.
s o h y o n ..
そのまま何も言わずに, ふわりとやわらかい笑みを浮かべて去ってゆくユンギさんの優しさに涙が出そうになる.
ちゃんと私の頑張りを見てくれる人はいるんだって, 渡された湯気の出ている暖かいお皿が, どれほど私の心を励ましてくれたか.
その場で, 小さく腰掛け, スープを一口頂く, 本格的ボルシチの真っ赤に透き通るスープには濁りが一切ない.
ふわりとした野菜の味が優しい, 空腹に染みて, とても美味しい..
j i y u n .
s o h y o n ..
j i y u n .
j i y u n .
s o h y o n ..
私を冷たく冷ややかに見下ろす先輩ヌナのジユンさんだ.
s o h y o n ..
j i y u n .
表情が一気に固まるジユンさんは, 途端にまくしたて私を叱咤する, 私がメンバーと関わっていることが気に入らないのだ, きっと.
でも私は特に反論したり, 泣いたり, やり返したりしない, だからそれがきっと, 更にジユンさんの怒りを上げているのだ..
t a e h y u n g ..
s o h y o n ..
j u n g k o o k ..
j i n ..
メンバーの声が遠方から聞こえてきて, 私を親しげに呼ぶ声に顔を歪めるジユンさん, 私はそんなジユンさんに会釈をして, 呼ばれた方に行く.
j i y u n .
そんな捨てセリフも気にならない程, 私の心は強く成長した気がする, この業界に入って.
t a e h y u n g ..
j i n ..
y o o n g i ..
j i n ..
j u n g k o o k ..
まずはテヒョンさんからスマホを受けとり, テヒョンさんが愛用している5番フィルターをかけ, 照明で顔の光を自然に整え, スマホを構える.
s o h y o n ..
s o h y o n ..
📷 パシャッ..
7枚ほど, 色々なポーズの写真を取ってから, スマホをテヒョンさんに返して, 同じようにジンさんもジョングクさんも撮ってゆく,
そうしていると, 他のメンバーも集まってきて, 結局は全員分の個人写真とプラスに, 全員の記念集合写真まで撮ることになった.
緑の綺麗な芝生の上に軽く寝転がる7つのシルエットは, やはり世界の美しさと言うものを連想させる程, 各々の顔面が強い気がする..
j i n ..
どうやら私の髪の毛に葉っぱがついていたようだ, どこで付いたのだろうか.. 休憩時間に機材を置く日陰を林で探していた時に, 付いたみたいだ.
h o s o a k .
n a m j o o n ..
ジンさんが, 頭の上についているらしい葉っぱを手でのけてくれた, そのようにわちゃわちゃと明るい雰囲気の中, どこからか聞こえたシャッター音.
📷 カシャッ..
空耳か, 結局誰かのカメラだったのか.. 確かHIBE所属スタッフは, アーティストの写真は盗撮禁止だった気がするのに..
.. なんとなく, 嫌な予感がよぎるが, 多分カメラ監督さんのテスト撮影だろう, そう思い込んで, 特に何も気にすることは無かったが..
これが最終的には, 大変なことになるのであるが, それはまた別のお話.
t a e h y u n g ..
頭上を, 一羽の蝶が飛んで行った.
青い羽は, 木漏れ日に透けて, 七色のようにみえる.. それは, メンバー7人の未来栄光を示唆しているかのように, ゆっくりと羽ばたいて, 青空高くへ吸い込まれてゆく.
j u n g k o o k ..
j i m i n .
ジョングクさんの美しい歌声に続き, ジミンさんの艶やかな声が入る, その次に高音へと続くパートをジンさんが口ずさもうと口を薄く開いた途端.
私の右横から, 一面の空気が割れるかのような歌声が入ってきて, 思わず頬が緩み, 予想外すぎるその歌声に笑ってしまう.
n a m j o o n ..
y o o n g i ..
h o s o a k .
j i n ..
j i n ..
n a m j o o n ..
t a e h y u n g ..
j u n g k o o k ..
y o o n g i ..
j i m i n .
s o h y o n ..
こんな風に, この先もメンバーの関係性が変わらず, ゆったりと続いてくれることを願う.. きっとこの先に待ち構えている壁は高いけれど.
この7人ならきっと.. 見たことの無い世界, 景色を見せてくれるんじゃないかな.. 確信はないし, 何故か分からないけれど, そんな風に思えるんだ.
遠くの方から浴びせられる影口や, 冷たい視線を背中に感じながらも, 私はその場を見守って, 笑っていた.
📺 To be continued ..
前回の物語, 1000いいね超え, ありがとうございます !!
コメントまでしてくださって.. 歓喜歓喜の舞です, はい.
ですが, 残念ながら私は PCで書いていて, コメントに 返信することが 不可能でございます.
なので返信は出来ませんが, にやけながらコメント読んでます のでよろしくです.. !!
では, 次回作でも, 彼らの成長を暖かく お見守りください !!