川田 空
川田 空
好きです、付き合ってください!
今私は、近くの水族館に居る。
そして、一緒に来ていた幼馴染みの川田 空に告白された。
水槽から零れ差した光で見える、幼馴染みの姿。
いつもは、明るくて、うるさい。
だが、今の幼馴染みの姿は、初めて見る姿。
下を向いて、顔を真っ赤に染めて、いつもより静かで…
驚いた。
18年の付き合いの私でも、知らない部分があるのだと思った。
そして、一緒に思った──
海瀬 ちこ
(空のこんな顔、私以外には見せたくないな……)
そして、気づいたよ。
海瀬 ちこ
(あぁ、こんなこと思うなんて…きっと私も空の事……)
海瀬 ちこ
大好き何だな。
そう呟いて、まだうつむいて顔を赤くしている幼馴染みに言う。
勿論、空と付き合うよ。