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康平
声が低くなる。
蓮音が,ゆっくり顔を上げる。
康平
言いかけて,止める。
ここで触れたら,全部壊れる。
康平
蓮音
蓮音は少しだけ迷ってから, 口を開く。
蓮音
そう言いかけて,止まる。 唇を噛む。
蓮音
小さな声。
康平
短く,同意する
康平
それだけで,十分だった。
二人は,また視線を落とす。
でも,今度は。 逃げるためじゃない。 どう扱えばいいのか 分からないものを, そっと机の上に置いたままに するための,沈黙だった。
──何事もなかった顔をするには, もう少し,時間が必要だった。