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先生
先生
先生の無気力な声が、教室に響く
新しいクラスの担任…。 なんだか頼りなさそうだな…
先生
先生
えぇ…前置きが短すぎるよ
新学期早々、不安だ…
女生徒
女生徒は戸惑いながら 席を立つ
女生徒
女生徒
先生
先生は黒い教務手帳から 女生徒へ視線を移した
その視線はとても冷ややかなもので
女生徒
先生
女生徒
先生
女生徒
先生
女生徒
教室は静まりかえっていた
立っている女生徒に視線を向ける者
隣の席の生徒とコソコソ話す者
女生徒
先生はだんだんと苛立ってきたのか
眉間に寄せるしわが増えていく
女生徒
あがり症、なのかなあの子… 助けてあげたいのに…
どうやって助ければいいのか…
静寂に包まれた教室 女生徒のどもる声
それを切り裂いたのは
キヨ
僕の後ろの席の人だった
キヨ
女生徒
キヨ
キヨ
僕がこっそりとその男子の方を 振り返ると、 下手くそなウィンクを決めていた。
女生徒
こーすけ
こーすけ
”キヨ”と呼ばれる人の隣に座る、 金髪の男子が高らかに笑った
男生徒
それにつられて笑う生徒が出てくる
堅い空気が、壊された気がした
女生徒
キヨ
”キヨ”と呼ばれる男を見ると、 くしゃりと笑みを浮かべていた
それを見て僕は 小説家みたいなことを言うけど
初めて会った人のことを こう例えるのも恥ずかしいけど
本当に、率直に
”太陽みたいな人だな”
そう思った