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竜胆sideです
少し昔の話
俺は見つけたんだ…
竜胆
ドンッ!(誰かが竜胆にぶつかる)
竜胆
竜胆
竜胆
千花
ぶつかってきた女を見れば
…震えていた
とてつもなく
竜胆
いや、違う
腕には沢山の痣
タバコか…?なんかの火傷の跡もある
…こいつは
誰かから暴力を受けている
虐待か?
千花
竜胆
竜胆
竜胆
そいつは必死に
その傷跡を
…隠そうとしている
竜胆
竜胆
千花
…ただの興味本位だ
竜胆
竜胆
千花
そして、そいつは俺の手を取った
これが
俺と千花の出会いだった。
しばらく経った
そんな時
千花
千花
…そんなことを言ってきた
…素直に喜べなかった
だって
こいつに洗脳をかけてしまったから
この部屋から出られなくして
他の情報を与えない
そして俺以外のことを考えさせないようにした…
竜胆
千花
竜胆
千花
…それでもいい。
それでも千花と居たかった
それだけだったんだ…
なのに…
千花を
梵天の首領マイキーが奪った
あれから数ヶ月経った
…我慢したけど
どうしても会いたくて
千花のことばかり考えていた
竜胆
竜胆
千花
千花
竜胆
今の…千花だよな?
偶然見つけた千花に
声をかけようとした
だけど…
千花
鶴蝶
春千代
千花
止まってしまった…
鶴蝶
千花
千花
…千花が笑っていた
その顔は''本物''だった
…俺の時はあんな顔見せなかったのに
竜胆
…普通に接して
普通に好きだって伝えて…
普通に…
してやれば…
こんなことにならなかったのかな…
竜胆
…許されなくたっていい
何を言われたっていい
絶対謝りに行こう、と…
本当の愛を知りたかった千花に
偽りの愛を与えたことを
''今まで''してきたことを
俺は固く決意した。