『 今の君は人を殺せるのかい? 』
翠
それは、どういう....
森鴎外
そのままの意味さ
森鴎外
君は二年前、一度人を殺した
事があるはずだ
事があるはずだ
翠
違ッ....
森鴎外
何も違わないさ
森鴎外
私が見ていたからね
翠
!
森鴎外
そう、死んだ女性はこう言っ
ていた
ていた
森鴎外
「お姉ちゃん」と....
翠
やめてッ!!!
【異能力】羅生門
翠
い....ッ!
芥川龍之介
ボスの話を遮るな愚者よ
芥川龍之介
話は最後まで聞け
翠
これは、なに?
翠
( 動けない.... )
森鴎外
異能力だよ
森鴎外
君にもあるはずだが....?
芥川龍之介
首領、其の事において一つお
話があります
話があります
森鴎外
なんだね?
芥川龍之介
其の者は記憶を失っている
ようです
ようです
芥川龍之介
首領の云う、二年前にも関係
があるかと。
があるかと。
森鴎外
....なるほど (( 頷く
森鴎外
よし、芥川君
森鴎外
翠君の教育係を君に任命し
よう!
よう!
翠
?
芥川龍之介
今、なんと....?
森鴎外
翠君が異能力を操れるまで君
が傍にいるように。
が傍にいるように。
森鴎外
これは命令だ、いいね?
芥川龍之介
....承知。
森鴎外
うん、下がっていいよ
芥川龍之介
失礼します
翠
(( ペコッ
芥川龍之介
.....
翠
あの....
芥川龍之介
全く、面倒な事になった
翠
?
芥川龍之介
翠、本当に異能の存在を知ら
なかったのか?
なかったのか?
翠
知らない、と思う
翠
でも、二年前のことは少しだ
け覚えてる
け覚えてる
翠
妹が私を殺そうとしてた
芥川龍之介
?
芥川龍之介
( 首領は翠が妹を殺したと言
っていたはずだが.... )
っていたはずだが.... )
芥川龍之介
まぁ良い
芥川龍之介
首領の命を受け、貴様に指導
してやる
してやる
芥川龍之介
簡単に死ぬことは許されぬぞ
翠
わかった
翠
.....
翠
( ん、死ぬ? )
𝙉𝙚𝙭𝙩 .