恋模様

淡い夏に恋をした。 青空が似合う笑顔の君に。

きっと、私は、

ずっと、あなたを待ってたんだ。

中２の夏

夕日が差し込む教室で寝ていた私。 幼なじみの寛太が起こしてくれた。

部活に入ってない私は、 サッカー部の寛太が終わるのを 待っている。

そう、 私たちは一緒の家に住んでいる。

一緒の家と言っても、 私たちは児童養護施設で暮らしている。

私も寛太も物心ついた時から 施設にいる。

ずっと寛太とは一緒だし、 1番私を理解してくれる。

大好きな幼なじみだ。

森崎先生は私達が小さい頃から世話をしてくれている。

子どもたちは、全員で8人いて 森崎先生の他にも堀先生という 優しい男の先生がいる。

菜々子は小学3年生の可愛い妹的な 存在だ。

小学4年生の涼真 部活引退した中学3年の陸斗 そして中学１年の葵

ガチャッ

高校2年の綾ちゃん 高校3年の翔兄 私の大好きな2人

大好きなみんな。

ずっと、一緒に居たいと思える。

ほんとに………

大好き。

数日後

今日も変わらない朝。

寛太と一緒に学校に行っていた。

ドンッ！

ぶつかってしまった男子は 何も言わず、その場を去ってしまった。

私の親友の美弥 学校のマドンナ的存在

今はまだ、知る由もない。

恋すら知らない私が、 君と出会って恋に落ちてくなんて。