テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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おそろい

第3話 - 第3話

1,231

2025年01月13日

#たぬこんてすと2

#📢🍍

#sxfn

#skfn

りんご

数日後……

赫

…お散歩にでも行こっかな

翠

ん？お散歩？

赫

…ぁ…えっと……

翠

…ふふっ、いいよ
たまには運動もしなきゃね

この暮らしも少しずつだが慣れてきた

みんな優しくて温かくて

前居た村より断然ここが好きだと感じていた

赫

じゃあ…いってきます…

翠

うん、いってらっしゃい
森の中は気をつけてね

赫

うん…

あの時は寒くて怖くて周りなんてあまり見れなかったけど

森の中は雪で真っ白で写真で見た銀世界みたいだった

赫

こんな村に凄い綺麗な場所があるとは思わなかった…

赫

……綺麗…だな…✨️

赫

(…ｯもっと…もっと探検したい…ｯ！✨️)

真っ白な世界で俺はただ歩いてく

何も考えずに白い地面を踏みしめてく

赫

ふふふｯ…✨️

それだけで俺は楽しかった

1人ぼっちは寂しいけどあんな所に居るよりかは全然マシだ

赫

…そろそろ帰らないと…な

赫

(ｯえっと…確かここは右に行ったから……)

ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…

赫

(((ﾋﾞｸｯ

赫

ｯ…嘘…オオカミ…？！

赫

(…どうしよう…結構奥の方に行っちゃったから助けなんて呼べないし…)

赫

とりあえず…逃げるしか…

赫

………ん？

オオカミ

…ｯｸﾞﾙﾙ……

赫

(…えっ…なんで倒れて…？
……頭怪我してる…)

オオカミ

ｯｸﾞﾙﾙﾙﾙ…(引下

赫

ｯ……

あのオオカミには近寄らない事

昔多くのオオカミが山に暮らしてる動物達を襲って食ってたりしてて

赫

(…怖い……けど…)

赫

…俺と…同じ…お前も皆から嫌がられてるんだよな

赫

(…助けたいって気持ちってダメなのかな…)

赫

(この世界に種別とか関係ないんだからｯ…助け合っちゃダメなのかな…)

オオカミ

ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…ｯ…(ｸﾗｯ

赫

ｯあ…！

赫

…すち…ｯごめんなさい

ﾀｯﾀｯﾀｯ…！

オオカミ

ｯ…ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…(威嚇

赫

ｯあ…安心してｯ…！手当てしたいだけなんだ…！

赫

(…出血の量が多い…布で巻いて止めるしかない…)

赫

ｯ…(ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ(服

赫

えっと…池か水溜まりは……あった…！

ﾁｬﾌﾟﾁｬﾌﾟﾝ…

オオカミ

ｯ…ｸﾞﾙﾙｯ…

赫

大丈夫だよ…？
痛いかもしれないけど今はじっとしててｯ…？

ぴとっ

オオカミ

ｯ！ｸﾞｳ‪”‬ｳｳｳｳｳ…！！(怒

赫

ｯ！(ﾋﾞｸｯ
ごめん…すぐ辞めるから…

ｼｭﾙｼｭﾙ…

赫

ｯ…痛くない？大丈夫？

オオカミ

…ｸﾞﾙｯ…(座

赫

！待っててねｯ…
今終わらせるからｯ…

赫

…はいｯ…！どうかな…？

オオカミ

………

赫

(…分かんないけどとりあえずキツそうではなさそうかな…？)

ﾋﾞｭｳｳｳｳｳ…

赫

ｯ…寒いｯ……

赫

(服破ったせいで寒すぎる…早く帰らないと…)

赫

ｯ…俺帰るね？
気をつけて帰るんだよ？

オオカミ

………

ｶﾞｼｯ!

赫

ｯ？！…な…何…？
ちょっ…服噛まないでｯ…

オオカミ

………(しゃがむ

赫

………え？

赫

(乗せてくれるって事…？)

赫

…いいの？

オオカミ

ｸﾞﾙﾙﾙﾙ…(睨

赫

ｯご…ごめんね…！
今乗るからｯ…！

ﾀｯﾀｯﾀｯ!!

赫

ｯ…凄い…速いｯ…！！

オオカミ

……(走

赫

…ｯありがと…神社の場所分かるかな…？

オオカミ

……(走

赫

(…返事してくれない…まぁ俺動物の言語なんて分からないもんな…)

赫

……毛並みフサフサだね

赫

ふふっ…気持ちい…(触

オオカミ

……(ﾁﾗｯ(走

赫

ｯあ！ごめん！嫌だった？

オオカミ

……(ﾌｲｯ(走

赫

…！…ありがと…

赫

(…このオオカミさんは優しいんだなぁ…)

赫

…ダメだよね…人や物の外観だけで決めつけるのって

赫

オオカミさん達だって好きで襲ったりとかしないもんね

オオカミ

………

赫

難しいよね…人間って…

外観で見て人に決められたり怖がられたり

住んでる所が違うだけで睨まれたり

でもそれはこれから先でも出てくる解決する事が困難な問題だ

赫

…俺達が住みやすい環境作って欲しいよね…(ｷﾞｭｯ

オオカミ

………

赫

…ごめんね…
怖がっちゃって…

赫

ごめんね…俺…弱くて…

赫

…ごめん…なさい…

赫

ｽｩ…ｽｩ……(眠

オオカミ

………

「住みやすい…環境か…」

翠

暇ちゃんが帰って来ない！！

桃

どうしたんだろ…
迷子かな…？

瑞

もしかしてなつ君山の奥まで行っちゃったのかな…？

黄

俺が探しに行こっか？

翠

…うん…ごめんねみこちゃんお願いしてもいいかな？

黄

まかせて！(ﾀｯﾀｯﾀｯ…

桃

…俺も空から探してくるよ
居場所が分かれば教えるよ

翠

うん…お願いね

黄

…？ねぇ3人…あれは？

翠

ん？

赫

ｽｩ…ｽｩ…(眠

翠

！暇ちゃっ…！

紫

………

桃

…誰？また人間？

黄

な…なっちゃん！！
大丈夫？！

瑞

てかあの人も怪我してるし早く治療した方が…

翠

…ぃ…るま…ちゃ…

瑞

…すっちー？

紫

………(ﾄｻｯ(置

桃

…君がなっちゃんの事見つけてくれたの？

紫

…(ﾀｯﾀｯﾀｯ…！

桃

あっ！ちょっと！！

桃

行っちゃった……

瑞

ｯなつ君は？！

赫

ｯ…んん……

黄

大丈夫！意識はある！
とりあえず運ぼ！？

赫

………ん…(ﾊﾟﾁｯ

赫

……ここ…は…

赫

(…そういえば…オオカミさんに神社まで乗せてくれたんだっけ…)

赫

……お腹空いた…

ｶﾞﾗｯ…

翠

…！暇ちゃん…！

黄

あっなっちゃん！！

赫

あ…えっと……

桃

な…なつ？！身体は大丈夫？！どっか痛いとかは…

赫

う…うんっ…特に何もないから大丈夫だよ？

桃

はぁ…良かったぁ…

瑞

ふふふ…らん君が1番心配してたもんねっ？

桃

っうっさいなぁっ！
いいでしょ？！

赫

…お腹…空いた……

黄

なっちゃんの分の晩御飯用意するから待ってて！

赫

あっ…ありがと…

翠

……暇ちゃん？

赫

…？

翠

…今日は何処までお散歩していたの？(ﾆｺｯ

赫

ぁ…えっと……(怖

瑞

…すっちー顔が怖いよ？

桃

うん…なつだってここの事知らないんだから…

赫

っ…ごめんなさい…
俺楽しくなっちゃって…

翠

…反省してるみたいだし今日は許してあげるよ…w

赫

…怒ってない…？

翠

うん…まぁ暇ちゃんが無事ならそれでいっかなってw

翠

でもあまり奥まで行き過ぎないようにね？

赫

…うん、気をつける…

黄

はい！今日は煮魚だよ！

赫

ん…いただきます…

翠

あとさ…

赫

うん？

翠

…暇ちゃんを送り届けてくれた人って何処に会った？

赫

……人？

桃

？…うん、なんか紫髪の人がなつを抱っこしてここに来たんだけど…

赫

…誰…それ？

瑞

え？まさか知らない人？

黄

本当に分からへんの？

赫

ぇ…うん……(困惑

翠

……そっか…わかった…

瑞

えぇ…本当に？紫髪で頭怪我してた人だよ？

赫

(…頭怪我してた？)

黄

てか大丈夫なん？山の中で死んでたらどうするん？

桃

まぁオオカミに食われて終わりだろうよ…

赫

(……ｯまさか…？)

ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ…

オオカミ

………

ｼｭﾙ…(布落

オオカミ

…！

オオカミ

……ｸﾞｩ…(ｽﾞｷｽﾞｷ…

ｼｭﾙｼｭﾙ……(布巻

ﾋﾗｯ…(落

紫

………痛いなｯ…

おそろい

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