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お久しぶりですわね

まあやりますか

妖精の尻尾(フェアリーテイル)

ギルドの扉が勢いよく開き、朝の陽射しと共に金髪の少女が入ってきた。 星のように輝く瞳、ふわりと揺れる長い髪――セレナ・ルミナだ。

セレナ

おはよー、みんなっ!今日もお仕事日和だね☆

賑やかな声に、奥のテーブルでジョッキを傾けていたマカロフが笑う。

マカロフ

おぉ、セレナ。元気じゃのう!……で、お前さん、また高額依頼を受けに来たんじゃないじゃろうな?

セレナ

え〜?もちろん♡ 高額で危険なほど、やりがいがあるでしょ?

カウンターの奥からミラジェーンがにこやかに言った。

ミラ

そういう依頼なら、相棒も呼ばないとね

その瞬間、ギルドの隅の席で黙々と武器の手入れをしていた青年が顔を上げた。 鋭い琥珀色の瞳、褐色の肌――砂竜の滅竜魔導士、ダグ・アランバード。

ダグ

……別に、俺は休みでもいいんだが

セレナ

なにそれ、ダグも行くに決まってるじゃない。だって二人なら、どんな敵だってやっつけられるでしょ?

ダグは小さく息をつき、立ち上がった。

ダグ

……お前がそう言うならな

依頼先 ― 砂嵐の渓谷

依頼内容は、砂漠地帯に現れた魔物討伐。 渓谷は乾いた風が吹き、視界は悪い。砂塵が舞い上がる中、二人は背中合わせに立っていた。

セレナ

ふふっ、ダグのホームグラウンドみたいな場所だね

ダグ

……まあな。だが油断すんな。ここじゃ一瞬で足を取られる

すると、砂塵の向こうから巨躯の魔物が現れる。全身が黒い外殻に覆われ、咆哮が響き渡る。

セレナ

あら、随分と歓迎が派手ね

ダグ

歓迎されても、砂に埋めてもらうだけだ

ダグ

――《砂竜の咆哮》!!

轟音と共に、巨大な砂竜巻が魔物を飲み込み、外殻を削る。

セレナ

――《流星の舞》!

夜空のように煌めく光粒子が舞い、視界を覆う。隙を突き、彼女は空中へ跳躍する。

セレナ

これで終わりよ!――《星竜の光矢》!!

無数の光矢が降り注ぎ、魔物の動きを封じる。

ダグ

……仕上げだ

ダグ

――滅竜奥義《終焉の砂嵐》!!

大地がうなり、渓谷一帯が砂嵐に包まれた。

最後に光と砂が爆ぜ、魔物は跡形もなく消えた。

砂嵐が収まり、セレナが笑顔で振り返る。

セレナ

やっぱり2人だと早いね!

ダグ

…お前が無茶しなきゃ、もっと早かった

セレナ

なぁにそれ、心配してくれたの?

ダグ

…さぁな

二人は無言で歩き出す。 星のように煌めく少女と、砂嵐のように荒々しい青年――その背中は、確かにギルドの仲間を守る者のそれだった。

夕暮れ時、ギルドの扉が勢いよく開いた。

セレナ

ただいまー!任務完了!

ダグ

……疲れた

ギルド中がざわつく。カウンターのミラジェーンが笑顔で迎えた。

ミラ

おかえりなさい、二人とも♪

その声に、さっそくカウンター席からナツが立ち上がった

ナツ

おっ、帰ってきたな!どうだった!?魔物ぶっ飛ばしたか!?

セレナ

もちろんよ♪ ダグがね、最後にド派手な砂嵐で全部持ってったの

ダグ

……お前の光矢があったからだ

ナツはにやりと笑う。

ナツ

よーし!じゃあ俺と勝負だ!

ダグ

……は?

ナツがいきなり拳を構える。

ナツ

砂竜ってのは見たことねぇからな!一回戦ってみてぇ!

ダグ

……遠慮しとく。めんどくさい

グレイ

おいナツ、また新人いびりかよ。やめとけよ

ナツ

新人じゃねぇ、相棒連れて高額任務こなすくらいの実力者だろ!なら試すしかねぇだろ!

セレナ

ちょっとちょっと、喧嘩は外でやってね?この前みたいに床が抜けたら大工さん泣くわよ

その時、ギルドの扉がまた開く。鎧姿のエルザが現れた。

エルザ

……喧嘩はやめろ。ダグ、セレナ、任務ご苦労だった

エルザの一言で場の空気が引き締まる。

ダグ

……別に。仕事だからな

セレナ

ありがと、エルザさん

マカロフがテーブルに分厚い依頼書を置く。

マカロフ

……二人には、もう一つ頼みたい仕事がある

ナツ

え、またかよ

ルーシィ

ナツ、あんた関係ないでしょ

マカロフ

砂漠の奥で“古代竜の痕跡”が見つかった。竜の力を狙う連中が動いておるらしい。二人には偵察を頼みたい

セレナ

竜の痕跡……

ダグ

……ほっとけねぇな

ナツ

竜!?だったら俺も行く!

グレイ

またお前か!

ギルド中が笑い声とツッコミで包まれる中、二人は静かに目を合わせた。 星の光のように輝く瞳と、砂のように揺るがぬ視線――その奥には同じ決意が宿っていた。

こんなんでどうっすかね

ま、👋

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