ひんやりした床
赤黒く滲んだ壁
へこんだドア
酒臭い匂い
それら全てが集まって、ようやく帰って来たと思わされる
き つ ね さ ん 。
き つ ね さ ん 。
アイツらは、私が守らないと行けないんだ
私が、終わらせないと
使用人
き つ ね さ ん 。
使用人
き つ ね さ ん 。
第一関門だ
使用人
使用人
き つ ね さ ん 。
____第一関門突破
き つ ね さ ん 。
第二関門
稲宮家 子
稲宮家 子
き つ ね さ ん 。
駄目だ
吐き気がする
この子達も、将来は____
き つ ね さ ん 。
此処で、終わるのか?
稲宮家 子
き つ ね さ ん 。
稲宮家 子
き つ ね さ ん 。
稲宮家 子
き つ ね さ ん 。
き つ ね さ ん 。
稲宮家 子
第二関門____
き つ ね さ ん 。
手に握りしめたナイフが冷たくて
手の皮が剥け始めてる
痛いはずなのに
何でだろう
痛くないや
き つ ね さ ん 。
当主
き つ ね さ ん 。
当主
き つ ね さ ん 。
嘘でも、コイツは当主だ。
嫌でも敬語を使わないと
当主
き つ ね さ ん 。
敬語、慣れてなかった
喧嘩は、強かったから
誰も私に逆らわなかった
き つ ね さ ん 。
当主
き つ ね さ ん 。
当主
手に持ってたナイフを投げた
つもりだった
当主
当主
き つ ね さ ん 。
投げたナイフは、当主にかすりもせず、壁に刺さった
ゲームオーバーだ
き つ ね さ ん 。
当主
き つ ね さ ん 。
これから、私の人生に幕を下ろす
当主
き つ ね さ ん 。
素早く目の前に来て
狐の仮面を割って
私の腕の関節を外した
当主
き つ ね さ ん 。
最期に、爪でも残しておけば良かっただろうか
き つ ね さ ん 。
当主
き つ ね さ ん 。
当主
き つ ね さ ん 。
もう、どうでも良くなったのかもしれない
仲間は見捨てた
血縁関係も、全部切ったつもりだったのに
き つ ね さ ん 。
何か、暖かいものが頬を伝った
更新 ・・・ ♡×65↑
コメント
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痛そう(T ^ T)