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アイナナ寮

改めて

陸、おかえり!

ただいま、天にぃ!みんな!

全員

おかえり、陸!

三月

それにしても、本当によかったな!陸!

うん!

ねぇ、天にぃ。

聞きたいことがあるんだけど...。

何?陸。

あ、あのさ。

どうして天にぃは

他人のフリをしてたの?

ずっと気になってて。

三月

確かに。

あのブラコンがって俺も思ってたぜ。

蕎麦屋は黙ってて

蕎麦屋じゃねえよ!

いいから黙って。

はぁ

分かったよ。

ごめんね、陸。

ううん。

大丈夫だよ、天にぃ。

事故の後、陸は3週間も目を覚まさなかった。

三週間...。

うん。

もう、目を覚ましてくれないのかな...。

すごく不安だった

だけど陸は目を覚ましてくれた

でも、陸は記憶喪失で

その時の僕は

僕のせいで陸が記憶喪失になってしまったんだ

そう思って、

僕には陸の兄を名乗る資格はない

だから他人のフリをし続けた。

今思えば、ただ逃げてるだけだったよね

ごめんね。

そんなことないよ...。

天にぃが謝ることなんて一つもないよ。

陸...

だって、もしも天にぃと俺の立場が逆だったら

俺も天にぃと同じことをしてたと思うよ。

...っ。

一生、記憶が戻らなかったらどうしようかと

毎日不安だったんだ。

謝るのは俺のほうだよ

ごめんね、天にぃ。

どうして陸が謝るの。

だって、勝手に天にぃを庇って

勝手に事故に遭って

周りに沢山迷惑かけて

天にぃやみんなのこと

いっぱい心配させて、不安にもさせて...。

俺のほうこそ、ごめんねだよ。

陸...!

天が陸を抱きしめる

ねぇ、今から出かけない?

今から?

そう。

小さいころ一緒に行った

公園に。

うん!

行こうか

行ってくるね、皆!

全員

行ってらっしゃい!

君との景色をもう一度

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