運 命 の 人 へ

それからya君と少し世間話をして、

外へと出た。

それから数日。

少しずつynのことも思い出す

時間も減るようになってきた。

部屋の掃除をしている時、

キーホルダーを見つけた。

見覚えがないので頭を悩ませる。

キーホルダーの裏面にはイニシャルで、

”Y”と書かれてあった。

形はハートの半分で、

マグネット式。

最近流行ってるカップルのやつだ。

前に家に遊びに来た時の

忘れ物だと思う。

俺は暇だったし、

ビールを買いに行くついでに

届けに行くことにした。

そんな独り言を呟きながら、

ya君の家に向かってる途中だった。

俺の視界に映ったのは、

手を繋いで微笑みあう

ya君とynの姿だった。

そして、

ynのバックにはya君と

同じキーホルダーが

ぶら下がっていた。