そしてまた少し時は流れ…
美咲
お兄ちゃん、話って何?
三ツ谷ママン
借金の返済についての話なんだけどさ、
美咲
あ、それ?
三ツ谷ママン
おう、
三ツ谷ママン
60万はとりあえず返済できたってことでいいんだよな?
美咲
はい。
三ツ谷ママン
あとは残りの40万をどうやって返すかだよな。
美咲
あ、それなら体売るよ。アタシ。
三ツ谷ママン
は?お前、自分の言ってることわかってんのか?
三ツ谷ママン
体売るって…
美咲
だって、それしかないんでしょ?
美咲
臓器売るのは痛そうだから嫌だし
美咲
大丈夫だよ。
三ツ谷ママン
…わかった。
三ツ谷ママン
事務所にもそう言っておく
美咲
うん。
午後10時
美咲
(三ツ谷さん…アタシが明日誕生日だっての覚えてないだろうな…)
美咲
…三ツ谷さん以外の誰かに相手選ばれるくらいなら自分で選んだ方がマシだよな。
美咲が出会い系アプリで金持ちのおっさんのページを開く。
美咲
あ、この人40万一気にくれる
美咲
この人にしよう
美咲
こんばんは!
美咲
夜遅くにごめんなさい。
美咲
今から会えますか?
キモおじ
いまから♡?
キモおじ
全然いいよぉ♡
キモおじ
○○会社の社長室まで来れるかい?
キモおじ
地図は今から送るから♡
美咲
ありがとうございます!
キモおじ
40万は先に渡すからね♡
美咲
やったーーーーー♡♡
美咲
これでいいかな。
美咲
(…結局最後まで三ツ谷さんに好きって言えなかったな)
美咲
ごめんね、三ツ谷さん
寝ている三ツ谷の頭をなでる
三ツ谷ママン
んぅ…( ̄﹃ ̄)
美咲
(あぁ、本当に好きだなぁ)