この作品はいかがでしたか?
101
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この世界は『幸せ』で満ちている
苦痛なんてない
不幸せなんてない
もしそんなものを感じたのならば
人として見なされなかった
神に愛されなかった
ただそれだけの話
……それだけの話
柊和
この世界は『苦しみ』を知らない
もっと言えば存在しない
最早そんな言葉は童話でしか出でこない
故に
『苦しみ』を感じる者は
抱く感情が何かすら分からないのだ
そういうことなのだ
否
楓日
そういうことになっていた
柊和
柊和
突如、全体的に青い少女が私_柊和を 意味のわからない怪物から守るように 抱き抱える。
楓日
柊和
楓日
柊和
楓日
少女は怪物から少し離れたところに柊和を下ろした
柊和
楓日
柊和
柊和の返答を聞かずに少女は 目にも留まらぬ速さで怪物のもとへ 飛んでいった
柊和
柊和は律儀に口を手で抑え、 声が漏れないようにしている
楓日
柊和
柊和は少女が現実的にありえない _魔法のような力 を使っているように見えた
柊和
少女は何もなかった空間から光の剣を 取り出し、怪物を一刀両断してしまった
少女の行動は終始、冷静でつられて柊和も少し落ち着いてきた程だ
少女は柊和のもとへ帰ってきた
柊和
楓日
……彼女にとって人の話を最後まで聞くことは難しいのだろうか
楓日
柊和
楓日
柊和
楓日
楓日
柊和
楓日
柊和
少女はじっと私を見つめる
楓日
楓日
楓日
柊和
楓日
少女は柊和の手を引く
柊和
柊和
トラジックな物語がこれより幕開け
コメント
1件
良き !!! ✨