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少し暴力的場面があります。 ご了承願います。

颯樹

...はぁ。

颯樹

忘れなきゃ...

颯樹

母さん……

お母さんがどうかしたんですか?

颯樹

奈緒美

不安になるわ。

大志

真剣に聞くから、教えて。

蒼葉

ちょ、無理やり聞くのは...

颯樹

いいですよ。

颯樹

全部

颯樹

言いますよ。

俺は、四人家族で妹が一人いるんです。

颯花

おにーちゃん、おなかすいた。

当時妹は三歳で、喋るのがやっとでした。

颯樹(七歳)

おかあさんがかえってくるまでまとうな!

颯花

うん...

俺は七歳で、まだ何も出来ませんでした。

山本

ただいま。

颯樹(七歳)

おかえりー!!

山本

すぐ作るから、待ってね

颯花

うん!

母はいつも怪我だらけでした。

でも、物心ついた時からそうだから、それが当たり前だと思ってたんです。

颯樹(七歳)

ねぇ、おかあさん、パパは?

父は......

山本

知らない。

仕事第一でした。

だから、記憶にないです。

話したことすらも。

ガタンッ

颯樹(七歳)

ん……

ある日

2階で寝てたら揉めてる声が聞こえてきて

それが...

記憶に残ってるたった一つの父の記憶です。

颯樹(七歳)

(こわいけど、のどかわいたし...)

颯樹(七歳)

スタスタ

山本

あなたが〜

お前が〜

颯樹(七歳)

...

颯樹(七歳)

(パパ...?)

颯樹(七歳)

(よく聞こえない...)

ドゴッ

颯樹(七歳)

(...?)

そして初めて気づきました。

お母さんはDVを受けてたんだ。って。

颯樹(七歳)

...おかあさん?

山本

あら...

山本

寝れないの?

山本

子守唄...

颯樹(七歳)

たすけてっていわないの?

山本

......!

颯樹(七歳)

だまってるからたすけてもらえないんだよ?

小さかった俺は

お母さんを傷つけるような言い方をしてしまいました。

山本

...あなたまで…………

山本

あの人が?

山本

〜はい。

山本

......はい。

颯樹(七歳)

......。

ある日父は事故で亡くなりました。

きっと事故じゃないけど。

俺は嬉しかったけど

家が貧しくなりました。

颯花

おなかすいた〜!!

颯樹(七歳)

がまんしよ!

父のお金で生きていけたからお母さんはやり返せなかったんだなって

悲しくなりました。

父がいなくなったら、母は、

ネガティブになりました。

山本

ごめんね、お母さんが働けないから...

山本

ごめんね、こんなお母さんで。

山本

ごめんね、ごめんね

颯樹(七歳)

...。

でも

妹の前ではいつでも明るかったんです。

山本

髪の毛伸びてきたね〜。

颯花

( *¯ ꒳¯*)フフン

颯樹(七歳)

...。

山本

お母さんはねぇ、

山本

サラサラの長い髪が好きだなぁ。

颯花

なんで?

山本

お父さんがね、初めて出会った時は、

山本

サラサラで長い髪だったのよ。

颯樹(七歳)

………。

山本

もう、ボサボサの短い髪になっちゃったけどね〜。

山本

チラッ

颯樹(七歳)

……!

山本

髪の毛にくらい、優しくしてあげたらいいのにね...

俺の髪はボサボサでした。

颯樹(中学生)

ただいま〜

中学に入った頃

颯樹(中学生)

……お母さん!?

山本

……。

お母さんが病気で倒れました。

颯樹(中学生)

お母さん...

山本

颯樹......

颯樹(中学生)

……!

颯樹(中学生)

お母さん!

山本

颯花のご飯、作ってあげてね。

颯樹(中学生)

颯樹(中学生)

うん、作るけど

颯樹(中学生)

お母さんも作ってよ?

山本

((-ω-。)(。-ω-))

山本

お母さん、もうダメなのよ...

颯樹(中学生)

嘘.........

山本

これ。

山本

お母さんがお気に入りのフード付きのジャージ。

颯樹(中学生)

山本

あげるわ。

山本

あなたは...

山本

お父さんみたいに

山本

服で人の首を絞めたりしないで

山本

誰かのために...

山本

大切な人を守るために

山本

大事に使ってね。

颯樹(中学生)

...!

颯樹(中学生)

( இωஇ)

颯樹(中学生)

うん!

颯樹

それから色々ありましたけど

颯樹

近所の人が手伝ってくれたりして

颯樹

今生きれてます...

奈緒美

......そっか。

奈緒美

話してくれてありがとう。

颯樹

いえ。

颯樹

四人になら

颯樹

話せるかなと思って

それで髪が...

颯樹

😊

颯樹

これから、よろしくお願いします!

颯樹

先輩!

君に出会う前僕らは〜元々の名を背負って 過去編〜

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