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花散る季節 Part2

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花散る季節 Part2

1 - 花散る季節 Part2

2019年04月14日

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ここなら誰もいないね。

ここは、もう誰も遊ばなくなった古い公園。

華はブランコに腰掛けた。

辛い、ほんとに辛い。

どうしよう。

華は春休みの間、体調不良で少しの間入院していた。

診断の結果、内臓の癌であり、あと1ヶ月もつかもたないかと余命宣告された。

華の両親は、華がしたいことを優先したい、ということで、誰にも言わず普通の女子中学生として生活することにした。

あー、この景色ももう見れないのか。

さくらが散ると共に私も散る...なんて、上手いこと言うじゃん、私。

...あれ、なんで泣いてんだろ

もういっその事、早く死にたい...。

やり残したことなんて...

空人

おーい!華ー!どこだー!

空人

話聞くから出てきて!

そ、空人?

空人

......あ!いた!

空人、なんでここに?

空人

いや、だってすごい悲しそうな顔してたから

空人

なんかあったんじゃないかと思って。

...

空人

大丈夫か?話、聞くぞ?

あ、あのね!

響音が空人を追い、公園に到着

響音

え、この雰囲気、まさか告白?

響音

隠れなきゃっ

あのね、空人、

空人

おう、なんだ?

私...

病気なの。

空人

...え?

響音

(...え?)

実は春休みの間

ずっと入院してて

そんときに、癌だって言われて、

あと1ヶ月もつかもたないかだって、。

空人

嘘...だろ?

響音

嘘、嘘よ!

響音...?

どうしてここに...。

響音

ねぇ華、嘘って言って!

響音

これから沢山遊ぶでしょ?

響音

色んなとこ行くでしょ?

響音

なんでそんなに早く死ぬの?

響音

ねぇ華!

...ごめん、言わないって両親と約束したけど...

この2人には言いたかった。

今のは全部本当の話。

空人

嘘だろ...

響音

...嘘.........

なんか、入院すればもっと長く生きられるみたいだけど、

せっかくの人生楽しめないの嫌だし、

だから早く死んでも一緒にいたかった...

あと1週間後には病院留まりかなぁって感じ

みんなと喋れるのはあと1週間ってかんじだね

響音

嫌よ、やだ、死なないで......

こうやってみんなが悲しんじゃうから、言いたくなかったんだけどなぁ

困らしてごめんね...

かれこれ1時間近く話し、ようやく2人を説得。

響音

...分かった、あと1週間、悔いのない人生にしよう。

空人

うん、俺も手伝う。

ありがとう2人とも...

それから毎日、普通の生活することになった。

毎日響音は、私と会うと悲しい顔をする。

それでもいつも通りの日常を送ってくれる。

あーあ、今日で最終日か...

なんかやり残したことあったっけな...

あ、空人...

華と空人は小学校から一緒でとても仲良かった

華は空人のことが、中学1年生の頃から好きだった

今日告白しないと、後悔する。

でももしこれでOKしてもらっても、空人は悲しむ。

でも、私のことが嫌いで、明日死ぬのに悲しませたくないって想いでOKして欲しくないな。

どうしよう。

響音

おはよー華

響音、おはよう

響音

よし!今日も元気に学校行こう!

うん、ありがと。

響音

なにかやり残したことあれば今日いくらでもやりますよ((ニカッ

(そうか、響音ならどうしたらいいか教えてくれる...!)

あ、あのね響音!

響音

うん?

私、空人が好きなの!

響音

...え、え!

響音

そ、そうだったのね...!

うん、それでね、今日告白しようかどうしようか迷って...(ナンタラカンタラ)

響音

(どうしよう、私も空人のことが好きなのに...)

...な感じなんだけどどう思う?

響音

...ん、?あ、あぁそうかのね!

響音

こ、告白した方が、後悔しないんじゃない?

響音

(本当はして欲しくないけど。)

響音

(これで華の夢が叶うなら、私はいい。)

そうだよね!ありがとう!

華は告白成功なるか...!

そして華の最期を迎える。

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