万 次 郎
押してやろうか?
今、知らない人が話しかけてきました
花 純
押してください。
私はお願いしました。
万 次 郎
わかった。
そいつは背中を押してきました。
花 純
わッ!
落ちる感覚がありました。
だけど
花 純
あれ…?
落ちていません。
万 次 郎
なんで柵持ってんの?
花 純
……ッ
無意識に柵を持っていました。
どうしてでしょう。
早く死にたいのに。
万 次 郎
どうして死なない?
万 次 郎
死にたいんじゃないのか?
花 純
…死にたいよッ
答えが出ません。
なぜか柵をつかみました。
万 次 郎
この柵の手はなしてやろうか?
万 次 郎
それとも引き上げてやろうか?
花 純
離して欲しいです。
万 次 郎
わかった。
そして柵から手を離された。
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