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コメント
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すげっすね…
うわ〜すげっ〜 流石ですねるな先生!
すげっ……( ゚д゚)
8月15日の午後12時半
病気になりそうなほど 眩しい日差しの中
やる事がなかったから
公園で猫を抱いている 君と話していた
るな
るなは呟いた
すると突然 猫がるなの膝の上から 逃げたした
逃げた猫を追いかけていった るなは横断歩道に飛び込んだ
その瞬間
キキィー!!
と鋭い音がした 僕の目の前は倒れた彼女と 赤一色だった… 外の砂の匂いが消え 全て彼女の血の匂い
Cくん
カゲロウ
カゲロウはそう言いながら 笑っていた…
瞬間僕は蝉声を感じながら 意識を失った…
ふと、目を覚ました僕は ベットの上だった
慌てて時計を確認した
やはり夢だったのか そう思おうとした だかやけに煩く鳴く蝉の声が 耳に残っている
けど不思議だ
やはり夢と似すぎている
僕はこの似すぎている光景に
嫌な予感を覚えていた。
Cくん
僕は無意識に事故を避けようと るなを連れて公園を出た
そうして歩いて道をぬけた時
周りの人は何やら 見上げながら何かを叫んでいた
その直後 鉄柱が落下してきた…
その鉄柱は 無残にも、るなの体を貫いた
劈くような悲鳴が上がり
僕は目の前の出来事を 受け入れられずに立ち尽くす
そして再び僕の前に カゲロウが現れた
カゲロウ
再び薄れていく記憶のなか るなの横顔は何故か 笑っているような気がした
何度時間が戻ろうとも るなを助けることは出来ない
そう繰り返してもう 何十年の時が経ち
僕は薄々気がついていた事を 試す決心を決めた…。
小説、漫画でよくある事 そうだったとすれば
結末はたった一つ
また、あの夢が始まった
僕はるなが跳ねられる寸前
るなの体を押しのけて
自らトラックに 飛び込んでいった
血飛沫が上がり、軋む体
それを見つめるるなの瞳
︎︎
文句を言いいたそうなカゲロウに
ざまぁみろよ
と、小さく笑って見せた
長かった夏の日々が ここで終わったように感じた
るな
るなは1人猫を抱き抱えてた…