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1件
それは酷い晴天だったか
真っ白な太陽がこちらを愛し見つめてくる
そんな日だった
照屋
あの日居なくなった幼馴染の、 笑みを思い出す
照屋
眩しかった
綺麗だった
可愛かった
白黒になった世界で
また色をつけれるのは、
きっとその幼馴染だけ
照屋
一言呟いて
返事が返ってくる訳もなく
面を深々と被り
歩き出す
無陀野 無人
無陀野 無人
ガサガサ……
無陀野 無人
無陀野 無人
一ノ瀬 四季
……ガサガサ
無陀野 無人
??
茂みの中にいたのは、般若面を被った少年だった。
無陀野 無人
??
少年は何も言わずに、
ピクリとも動かず、無陀野達の方を見ている
??
小声で、少年は俯き何かを呟いている。
無陀野 無人
無陀野はピクっと眉を動かす
その動きに、生徒達に緊張が走る
??
段々とその声は大きく
??
言葉を紡いでゆく
バギャッッゴギャッ、ボキッ
彼の左腕が、指があらぬ方向に折れ曲がる。
無陀野 無人
手術岾 ロクロ
曲がった骨が皮膚を、血管を突き破り血を流す。
まさに異常。
流れ落ちた血が地面に落ちることはなく、空中に止まり。
小さいながらも 鋭利に変形する
無陀野 無人
??
??
ガリガリと荒々しくイラついたように自身の項を掻き毟る
??
般若面の下の表情は見えない。
しかし漂う雰囲気が、立ち振る舞いが
目の前の少年の異常さを物語っている。
??
??
凪いだ声で、そう言い放ったかと思えば、鋭利になった血が一斉に無陀野達の方へ向かう。
それは警告のように地面に刺さり
しかし確実に攻撃だった
ソレは止まず
少年から滴る血は全て鋭利に変形し 無陀野達の方へ向かう。
その時、ついに我慢できなくなった という風に一ノ瀬四季が叫ぶ
一ノ瀬 四季
一ノ瀬 四季
一ノ瀬 四季
一ノ瀬 四季
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