ギシリ、とベッドがきしむ。
僕は今、目の前の幼なじみに押し倒されている。
ソウ
ミツル、いいよ?
ミツル
今日、優しくできそうにない…。
ソウ
いいよ。僕のことは気にしないで。
そう言うと、目の前の彼は少しだけ顔を歪めた。
ミツル
…ごめん…。
そう囁きながら深いキスを落とされた。
ミツルは行為中、何度も「ごめん」と言う。
その言葉を聞くたびに僕は何度も心のなかで
僕が欲しいのはその言葉じゃないよって、思う。
僕とミツルが幼なじみから体の関係に変わったのは、カズマの結婚が決まってからだった。
彼はカズマへの想いををきっぱり捨てる覚悟でいたようだが、やはり無理だった。
だからこうして僕にカズマを重ね、抱いているのだ。
ごめん、ごめん、と罪悪感にもみまわれながら。
行為後、ミツルは疲れすぎたせいかシャワーも浴びずに寝てしまった。
ソウ
あーもー、そんな格好で…。風邪引いても知らないからねー。
彼の猫っ毛に指を絡ませ、そっと顔を覗き込んだ。
ソウ
ねー、起きて?
ミツル
んんっ。
ミツル
カズマ…。
まだ眠っている彼の顔が溢れてきた涙で歪んだ。
ソウ
本当に馬鹿だなぁ。
ソウ
手放したのは自分のくせに。
僕は彼の頬にそっとキスを落とした。
そして
ソウ
好きだよ。
僕が一生もらうことのない
一番ほしい言葉をささやいた。






