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ギシリ、とベッドがきしむ。
僕は今、目の前の幼なじみに押し倒されている。
ソウ
ミツル
ソウ
そう言うと、目の前の彼は少しだけ顔を歪めた。
ミツル
そう囁きながら深いキスを落とされた。
ミツルは行為中、何度も「ごめん」と言う。
その言葉を聞くたびに僕は何度も心のなかで
僕が欲しいのはその言葉じゃないよって、思う。
僕とミツルが幼なじみから体の関係に変わったのは、カズマの結婚が決まってからだった。
彼はカズマへの想いををきっぱり捨てる覚悟でいたようだが、やはり無理だった。
だからこうして僕にカズマを重ね、抱いているのだ。
ごめん、ごめん、と罪悪感にもみまわれながら。
行為後、ミツルは疲れすぎたせいかシャワーも浴びずに寝てしまった。
ソウ
彼の猫っ毛に指を絡ませ、そっと顔を覗き込んだ。
ソウ
ミツル
ミツル
まだ眠っている彼の顔が溢れてきた涙で歪んだ。
ソウ
ソウ
僕は彼の頬にそっとキスを落とした。
そして
ソウ
僕が一生もらうことのない
一番ほしい言葉をささやいた。