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ヌシ
莉犬
莉犬
サトミ
莉犬
サトミ
さとみくんが少しやつれた顔をしていた
…今は夜なのだろうか
莉犬
サトミ
莉犬
ロクノカネ…？
鐘の話じゃなくておれが聞きたいのは何時かなんだけれど…
そう思っていたら
カァーン…カァーン…
莉犬
何処かから鐘の音がした
サトミ
サトミ
サトミ
サトミ
莉犬
そう言ってさとみくんは部屋を出て行った
あの時と同じことを言いながら
莉犬
ナナモリ
ルゥト
ナナモリ
ルゥト
ナナモリ
ルゥト
ルゥちゃんはまだリイヌくんが記憶喪失だって知らない
いや、知らないままでいて欲しい
もしリイヌくんがルゥちゃんの事を覚えていなかったら…
ナナモリ
莉犬
ヒマだ
あの後なーくんが来て
俺に暫く療養するように言った
記憶が混乱してるかもしれないからって
別に記憶喪失じゃないんだけど
莉犬
莉犬
ｽﾞｷｯ
莉犬
ようやく痛みがおさまった
莉犬
ｶﾞﾁｬ
ナナモリ
部屋の扉が開いた音がしてふと顔を上げると
莉犬
そこには数日前に倒れた弟がいた
ナナモリ
ただでさえ俺は弟の不調にも気付けなかったのに
ナナモリ
コロン
コロン
ナナモリ
見ると記憶喪失の弟は俺を恐怖の眼差しで見つめていた
羨望でも憧れでも喜びでもない
俺が彼にさせたい顔はこんなはずじゃ無かったのに
ナナモリ
莉犬
莉犬
俺を放っといて欲しいな
ナナモリ
ナナモリ
あ、失敗したな
そう思った
今のなーくんは囚われてる
コロン
ほら、ころちゃんも不安そうな表情
家族を想うのは良いことだけど
縛りすぎちゃダメだよ
莉犬
五月蝿い！
莉犬
コロン
ナナモリ
ナナモリ
ナナモリ
ナナモリ
ナナモリ
莉犬
ﾊﾞﾀﾝ
コロン
莉犬
莉犬
コロン
ﾊﾞﾀﾝ
コロン
コロン
ななもり
ななもり
ななもり
ななもり
莉犬
ななもり
ななもり
ななもり
ななもり
莉犬
ななもり
目をあけてよ…お願いだがら…
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