小学校のころ、 僕はいじられキャラだった
最初のうちはよくあるいじりばかりで
だけど、だんだんとエスカレートしていく言葉に暴力に
僕は段々と耐えられなくなっていった
学校休んだら負けだとか、 くだらないことばっかり考えて それでも
唯一味方で居てくれた友達を裏切って学校に行かなくなった
おら子
おらふくん
おら子
おら子
おら子
おら子
おら子
おら子
おら子
おら子
おら子
おらふくん
友達が転校したと聞いたのは僕が学校を休んで数ヶ月たった頃だった
おら子が親の都合みたいと寂しそうに話してくれたのを今でも覚えてる
僕はこの時なんとなく察していた
僕が居なくなったから
標的がそっちに写ったのだと
中学は猛勉強して、私立に首席で入学した。
最初の頃は楽しくて仕方なかった
笑って元気にしていればみんな僕と話してくれる
対等に
差別なんかしないで
だけど、
だんだんと、僕は上手に笑えなくなっていた
おらふくん
そしてまた僕は学校に行けなくなった
2年前
ずっと僕は弱かった。 母と父が死んだ日に泣き崩れそうな妹になにもしてあげられなかった。 なにか言ってあげたい、 力になってあげたい たった一人の家族だから
おらふくん
おら子
おら子
ぎゅ
おらふくん
おら子
おら子
おらふくん
おらふくん
おら子
それなのに
いつも助けてくれるのは君の方で
1年前
おらふくん
おら子
おら子
おらふくん
おらふくん
おら子
おら子
おらふくん
おらふくん
いつも気にかけてくれるのは君の方だった
僕が弱いから
だから、好きなことさせてあげたいと思った
僕のことを気にせずに好きな場所で好きなことを
僕とは別々に
親戚のおばさん
親戚のおばさん
おらふくん
僕が人と上手く出来ないから
親戚のおばさんにも迷惑かけて
もっと上手に生きれたら
おら子ももっと……
結局ずっと妹に頼ってばかりだった
おらふくん
おら子
自立して心配かけんようにって
ずっと思ってたのに
おら子
おら子
おら子
おらふくん
おら子
おら子
おら子
おら子
おら子
この時僕はおら子の泣きそうな声を初めて聞いた
おら子はこんな僕でも家族として認めてくれてる
僕が君にできることは今生きることだけなのだろう
だから、
おんりーがくれる全部の言葉が
僕には特別に聞こえる
おらふくん
おらふくん
おんりー
おんりー
おんりー
人はつくづく単純だと思う
こうやって、今欲しい一番の言葉を一番にかけてくれる人に惹かれていくんだから
僕はその日
人生で1番というくらい泣きじゃくった
おんりーは何も言わずにそっと抱きしめて背中をさすってくれていた
気づけばおんりーのシャツはびっしょりになっていた
ごめんと謝ればおんりーは笑って大丈夫と言う
その笑顔につられて僕も笑った
猫兎
猫兎
猫兎
猫兎
猫兎
猫兎
猫兎
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